江崎浮山
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えざき ふざん
江崎 浮山 |
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生誕 | 1887年8月2日 愛知県東春日井郡小牧町(現在の小牧市) |
死没 | 1974年 静岡県藤枝市 |
国籍 | ![]() |
職業 | 藤枝江﨑新聞店経営者 興行師 |
代表作 | 『日本各界代表江崎浮山併立写真集』 |
家族 | 江﨑晴城(孫) |
江崎 浮山(えざき ふざん、1887年(明治20年)8月2日 - 1974年(昭和49年))は、愛知県東春日井郡小牧町(現在の小牧市)出身の実業家(藤枝江﨑新聞店経営者・興行師)・併立写真収集家。本名は江崎 千代吉(えざき ちよきち)。浮山という号の名付け親は評論家の徳富蘇峰であり、静岡市の浮月楼で歓談していた際に命名された。
経歴
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新聞店経営者
1887年(明治20年)8月2日に愛知県東春日井郡小牧町(現在の小牧市)に生まれた。名古屋市でメリケン粉卸商や婦人装身具店などを経営していたが、1937年(昭和12年)に静岡県志太郡藤枝町(現在の藤枝市)に移った。1938年(昭和13年)には東京日日新聞(現在の毎日新聞)藤枝専売所を設立し、江崎新聞販売店を経営した。1961年(昭和36年)には私設図書館の毎日浮山館を開館させた。江崎新聞販売店は1979年(昭和54年)に株式会社藤枝江﨑新聞店となっている。
「併立写真老人」
政界・官界・文士・画家・俳優・歌手・野球選手・相撲力士・プロレスラーなど、各界の多くの著名人と交友があった。江崎は「併立写真老人」として知られ、死去するまでに3万7000枚もの併立写真(2人が立ち並んで収まった写真)を撮らせている。東京には専属のカメラマンと専属の運転手を所有していた。併立写真の収集家として著名になったことで、逆に著名人の側が江崎と写真を撮りたがるようになったという。1971年(昭和46年)に出版した『日本各界代表江崎浮山併立写真集』には、佐藤栄作(内閣総理大臣)、大鵬(相撲力士)、川上哲治(プロ野球選手)、岡田嘉子(女優)&竹内良一(俳優)などと撮った併立写真が掲載されている。
死後
息子の江崎友次郎は藤枝江崎新聞店を経営する傍らで、藤枝江崎書店を設立するなど藤枝経営の多角化を進めた。藤枝市観光協会会長などを歴任し、2004年(平成16年)には日本商工会議所特別功労賞を受賞している。2008年(平成20年)には藤枝市郷土博物館・文学館で「懐かしの旭光座・江﨑浮山併立写真展」が開催された。2019年(令和元年)には藤枝江崎新聞店が創業80周年を迎えている。
映画館経営
- 旭光座(藤枝市)
- 1930年に開館していた映画館。1939年に経営者となる。
- 松竹館(藤枝市)
- 1940年開館。晩年の名称はシネマ・ゴール。1977年閉館。
- 毎日映画劇場(藤枝市)
- 1954年開館。1970年代閉館。
- テアトル毎日(藤枝市)
- 1955年開館。1972年閉館。
- 1957年開館。1960年代閉館。
- 駿南劇場(志太郡大井川町)
- 1916年に開館していた映画館。1957年に経営者となる。1960年代閉館。
書籍
著書
- 江崎浮山(著)『芝居と名古屋』1919年
- 江崎浮山(編)『大名古屋便覧 汎太平洋平和博覧会記念』1937年
- 江崎浮山(編)『大京都便覧 京洛観光写真集』1938年
関連書
- 『日本各界代表江崎浮山併立写真集』江崎新聞店、1971年
外部リンク
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