松原大橋とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 松原大橋の意味・解説 

松原大橋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/19 09:38 UTC 版)

松原大橋
左岸より
基本情報
日本
所在地 栃木県下都賀郡野木町
交差物件 思川
用途 道路橋
路線名 栃木県道174号南小林松原線
管理者 栃木県栃木土木事務所[1]
橋桁製作者 川田工業東綱橋梁特定建設工事共同企業体
着工 1993年
竣工 1996年
開通 1996年10月[2]
座標 北緯36度14分22.2秒 東経139度43分20.9秒 / 北緯36.239500度 東経139.722472度 / 36.239500; 139.722472
構造諸元
形式 鋼4径間連続鈑桁橋2連
鋼下路式バスケットハンドル型ニールセンローゼ橋1連
鋼3径間連続鈑桁橋2連
材料
橋桁重量 539トン[3]
全長 694m
車道7m、歩道2.5m×2
高さ 18m(アーチライズ)
最大支間長 104m
地図
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
テンプレートを表示

松原大橋(まつばらおおはし)は、栃木県下都賀郡野木町思川に架かる橋である。

地理

栃木県南部、野木町北西部を流れる思川に架かり、栃木県道174号南小林松原線を渡す。右岸(北西側)は小山市下生井となり、県道は思川の旧川筋を渡り栃木市の旧藤岡町方面へと通じる。左岸側は友沼交差点で国道4号に交差する。県道としてはここまでであるが、道筋は駅前西大通りと通じ、直進するとJR宇都宮線野木駅へと至る。以前は下流側に沈下橋[4]の(旧)松原橋が架かっていたが、1996年の本橋開通に伴い経路が変更になり、松原地区を通らなくなった。県が管理する橋としては最南端にあたり[1]、思川はこの先の渡良瀬遊水地内で渡良瀬川と合流することから、(旧)松原橋廃止以降は同河川で最も下流の橋となる。

構造

ニールセンローゼ橋のうち、アーチ上部を近づけているタイプをバスケットハンドル型と呼ぶ。

全長694mのうち、思川の澪筋部分は支間長104mのバスケットハンドル型ニールセンローゼ橋、両岸の河川敷部分は桁橋で構成される[1]。ニールセンローゼ橋は下路式アーチ橋の一種で、景観性に優れる。

思川は過去に幾度も増水していることから、現場での架設は出水期を避けた11月から5月にかけての7か月間に行われることとなった。アーチは1993年8月から1994年6月にかけて工場で製作され、1994年11月より現場での工事が始まった。隣接工区との作業の兼ね合いから、ローゼ橋で一般的なケーブルエレクション工法ではなく、本設橋に並行する仮桟橋をかけ、クレーンで架設する工法が採用された。1994年11月より仮桟橋を設置。その後12月より、工期短縮のため2台のクレーンで架設作業を行う。150トンクレーンで下弦材を架け、後を追うように50トンクレーンが横桁・縦桁・下横構を仕上げてゆく。その後アーチリブを架設し、1995年5月に架設工が完了した[5]

車道は上下各1車線で、両側に歩道がある。橋桁やアーチは、思川や遊水池の豊かな水をイメージし、青空にも合うよう青系統に塗装された[1]

脚注

  1. ^ a b c d 松原大橋”. とちぎ旅ネット (2021年12月1日). 2025年2月19日閲覧。
  2. ^ 野木想い出写真館」(PDF)『広報のぎ』第605巻、野木町広報委員会、2022年2月1日、32頁、2025年2月19日閲覧 
  3. ^ 松原大橋”. 橋の写真館. 日本橋梁建設協会. 2025年2月19日閲覧。
  4. ^ FR09:川を渡る橋・栃木県” (PDF). 中日本建設コンサルタント. p. 5. 2025年2月19日閲覧。
  5. ^ 田園に巨大なアーチ構造物が出現」(PDF)『川田技報』第15巻、川田工業、1996年、114-115頁、2025年2月19日閲覧 



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  松原大橋のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「松原大橋」の関連用語

松原大橋のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



松原大橋のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの松原大橋 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS