木下廃寺とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 木下廃寺の意味・解説 

木下廃寺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/29 08:32 UTC 版)

木下廃寺(きおろしはいじ)は、千葉県印西市別所にあった古代寺院手賀沼の支谷を南に望む下総台地上に所在し、木下別所廃寺とも称される。北西約800メートルには、当廃寺のを焼いた曽谷窪瓦窯跡も発見されている。

概要

昭和52年〜53年(1977年〜78年)に発掘調査が行われ、法起寺式伽藍配置遺構のほか、様々な資料が検出された。出土した資料のうち鎧瓦は単弁八葉蓮華文である。単弁八葉蓮華文鎧瓦の瓦当模様は栄町龍角寺の系統を引き、似た模様は旧岬町(現・いすみ市)の岩熊廃寺の鎧瓦に認められる。瓦当模様の系譜が九十九里浜南端の旧岬町の岩熊廃寺と似ることから水上交通とのかかわりが考えられ、当廃寺の檀越はこの地域を管掌し香取海の水上交通にかかわっていたとも推測される。

なお、当廃寺の南東5キロメートルの旧本埜村にある龍腹寺縁起によると、同寺は天文19年(1550年)に当廃寺近隣の本埜村滝から移転したとされる。このことから、当廃寺は当初の龍腹寺であったとする説もある。

参考文献




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  木下廃寺のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「木下廃寺」の関連用語

1
6% |||||

2
6% |||||

3
4% |||||

木下廃寺のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



木下廃寺のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの木下廃寺 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS