日浦洞門
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/15 14:27 UTC 版)
日浦洞門(ひうらどうもん)とは、北海道函館市日浦町にある北海道道41号の素掘りトンネル群である。
概要
1929年(昭和4年)に開通した7つの素掘りトンネル群。1985年(昭和60年)まで国道278号として利用されていた[1]。
付近の地質は緑色凝灰岩(グリーンタフ)で、その上に火砕物や泥岩の地層がみられる。凝灰岩の崖は比較的軟らかく、波による侵食で櫛の歯状にいくつもの岬ができた。岬をくり抜いて道路を作ったために複数のトンネルが作られた。前田寿嗣は素掘りの工事方法について、岩が軟らかいためと推測している[2]。
2025年(令和7年)3月まで函館バスが路線バスで運行していたが、同年4月1日ルート変更で通過しなくなった(下海岸線91系統と91A系統、日浦 - 上大澗)。悪天候や高波などで安全輸送が困難との理由である[3]。
脚注
- ^ 函館市公式観光情報 はこぶら"日浦洞門" 函館市 更新日不明 2025年7月17日閲覧
- ^ 道南ぐるり!道南の地形と地質 pp.36-37
- ^ "小さなトンネル連なる難所「日浦洞門」通過の路線廃止 函館バス 4月1日ダイヤ改正" 北海道新聞 2025年3月30日更新 2025年7月7日閲覧
参考文献
- 前田寿嗣 『道南ぐるり!道南の地形と地質』 北海道新聞社 2024年 ISBN 978-4867211175
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