日本デザイナークラブとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 日本デザイナークラブの意味・解説 

日本デザイナークラブ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/14 21:01 UTC 版)

日本デザイナークラブ(にっぽんデザイナークラブ、Nippon Designer Club, NDC)[注釈 1]は、1948年に発足した日本のプロ・デザイナーの団体である[2]

1956年に社団法人の認可を受け、その後、東京を本部として、北海道支部、関東支部、関西支部、中部支部、九州支部、沖縄支部の全国組織となるが、2010年に本部が解散し、現在は各支部ごとに活動している[3]

設立

雑誌『スタイル』の表紙画を描いていた松井直樹が、ストック商会の木村四郎[注釈 2]らにデザイナー同士の親睦を深める会を設けようと提案、銀座の洋装店を中心としたメンバーにより、1948年(昭和23年)3月、銀座モナミの2階で発起人会が開かれた[5][6]。発起人会に集まったのは初代理事長となる木村四郎と、塩沢沙河、牛山源一郎、田辺静江、樋口しげ子、ジョージ岡、青木清子、谷長二、松井直樹らである[5]

顧問には伊東茂平田中千代を迎えて結成された[6]。うらべ・まことの『流行うらがえ史』によれば、他に杉野芳子、野口益栄、山脇敏子を加えた5人となっている[7]

また少し遅れてクラブには鈴木宏子が参加している[5]。桑沢洋子『ふだん着のデザイナー』によれば、参加したメンバーとしては他に、北村静江、小堀ふみ子、マダム・マサコなどの名前が挙がっている[6]

1955年には[8]日本デザイナークラブから分裂する形で日本デザイナー協会(現・日本デザイン文化協会、NDK)が発足している[9]

ファッション・ショー

1949年(昭和24年)に日劇のステージ・ショーの合間という形で、NDC最初のファッション・ショーが開催、モデルは日劇ダンシング・チームの踊り子が務めた[10]。1951年(昭和26年)に銀座のキャバレー美松で2回開催された[9]。1952年(昭和27年)には帝劇、1953年(昭和28年)には東京会館で開催された[9]。その頃に専属モデルとして東京ファッション・モデル・クラブ(TFMC)が生まれ、ショーの開催にスポンサーがつくようになった[9]

脚注

注釈

  1. ^ 「Nippon」としたのは「NDC北海道」での表記に準じた[1]。『ファッション辞典』では「にほん」としている[2]
  2. ^ 1973年没[4]

出典

  1. ^ NDC北海道”. NDC北海道. 2022年4月7日閲覧。
  2. ^ a b 『ファッション辞典』文化出版局、1999年初版、2001年第2版第2刷、264頁
  3. ^ NDC北海道の概要”. NDC北海道. 2022年4月5日閲覧。
  4. ^ 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plus. “木村四郎”. コトバンク. 株式会社DIGITALIO. 2022年4月6日閲覧。
  5. ^ a b c 林 1987, p. 38.
  6. ^ a b c 桑沢 1980, p. 159.
  7. ^ うらべ 1982, p. 71.
  8. ^ 『繊維・ファッションビジネスの60年』繊研新聞社、2009年、17頁
  9. ^ a b c d 桑沢 1980, p. 163.
  10. ^ 桑沢 1980, p. 161.

参考文献

  • 桑沢洋子 『ふだん着のデザイナー』〈ほるぷ自伝選集/女性の自画像〉ほるぷ、1980年5月1日。 
  • うらべ・まこと 『流行うらがえ史 - モンペからミニ・スカートまで』文化出版局、1982年3月14日。 
  • 林邦雄 『戦後ファッション盛衰史』源流社、1987年10月24日。 

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  日本デザイナークラブのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「日本デザイナークラブ」の関連用語

日本デザイナークラブのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



日本デザイナークラブのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの日本デザイナークラブ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS