支払い事由からみた違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/03/23 03:55 UTC 版)
「モノライン保険会社」の記事における「支払い事由からみた違い」の解説
金融保証とCDSとの最大の違いは、クレジット・イベント(支払い事由)の発生形態にある。金融保証は原債務が支払われなかった場合にのみ代位して支払う。この支払い事由は「支払い不履行」(Failure to Pay)と呼ばれる。このことは保証がある特定された債務に対する保証であることから生じる。これに対しCDSの場合は主債務が特定されておらず、Reference Entityという広い範囲で指定される。このため、CDSの場合の支払い事由も広く、前記Failure to Payに加えて、破産(Bankruptcy)及びリストラクチャリング(Restructuring)が含まれる。この3つの支払い事由をさしてCDS市場では3CE(3 Credit Event)と称される。この表現を用いると、金融保証の支払い事由は支払い不履行(Failure to Pay)のみであるため、1CEであると表現できる。この様に金融保証の支払い事由はCDSに比べ範囲が狭い。
※この「支払い事由からみた違い」の解説は、「モノライン保険会社」の解説の一部です。
「支払い事由からみた違い」を含む「モノライン保険会社」の記事については、「モノライン保険会社」の概要を参照ください。
- 支払い事由からみた違いのページへのリンク