持続電波CWの生成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 00:27 UTC 版)
電波を利用し、安定して情報を伝送するためには、安定持続する高周波の電気振動を発生させる必要がある。火花式送信機の減衰電波による無線電信が実用化された後、1900年頃より火花式送信機の発生する減衰電波を可能な限り持続電波CW(Continuous Wave)に近づける試みが広く各国で行われ、電極間隔を狭めた直流瞬滅火花式送信機や、同期モーターにより回転電極を駆動して、交流電源波形の尖頭付近のみで火花を発生させる、同期回転式瞬滅火花送信機などにより、電信における送信電波は漸次、持続電波に近付きつつあった。マルコーニ無線電信会社がアイルランドのゴールウェイ県クリフデンに建設した200kW長波電信送信機は、直流瞬滅式であった。更に、アーク放電の負性抵抗を利用して発振する方式が発明されるに及び、ほぼ完全な持続電波の発生が実現した。
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