懸衣翁とは? わかりやすく解説

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けんえ‐おう〔‐ヲウ〕【懸衣翁】

読み方:けんえおう

三途の川の岸にいる鬼の翁。奪衣婆(だつえば)がはぎとった亡者の衣を衣領樹(えりょうじゅ)の懸け、罪の軽重をはかるという。


けんえおう 【懸衣翁】

奪衣婆

懸衣翁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/13 06:01 UTC 版)

『十王図』に描かれた懸衣翁 (土佐光信・画)

懸衣翁(けんえおう)とは、死後の世界の三途の川のほとりにある衣領樹(えりょうじゅ)という木の上、または川辺にいる奪衣婆の隣にいるといわれる老人である。

奪衣婆と共に十王の配下で、奪衣婆が亡者から剥ぎ取った衣類を衣領樹の枝にかけ、その枝の垂れ具合で亡者の生前の罪の重さを計るとされる。

罪の重い亡者は三途の川を渡る際、川の流れが速くて波が高く、深瀬になった場所を渡るよう定められているため、衣はずぶ濡れになって重くなり、衣をかけた枝が大きく垂れることで罪の深さが示されるのである。また亡者が服を着ていない際は、懸衣翁は衣の代わりに亡者の生皮を剥ぎ取るという[1]

脚注

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  1. ^ 福江充 『立山曼荼羅 - 絵解きと信仰の世界』 法藏館、2005年、117-118頁。ISBN 978-4-8318-7440-5

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