慶應義塾大学ミスコン中止事件とは? わかりやすく解説

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慶應義塾大学ミスコン中止事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/13 16:04 UTC 版)

慶應義塾大学ミスコン中止事件(けいおうぎじゅくだいがくミスコンちゅうしじけん)は、2019年の日本において、性犯罪がきっかけで大学のミス・コンテストが中止された事件。

概要

2019年慶應義塾大学で学生団体によって開催される予定であったミス・コンテストが、セクシャルハラスメントが発生したために中止となった事件である[1]。慶應義塾大学のミス・コンテストのファイナリストであった人物が、性的な行為の被害に遭っていた。性的な問題行為を行っていた人物が、慶應義塾大学のミス・コンテストのプロデューサーであった。性的な問題行為は深夜の東京都内のクラブで行われ、不同意の相手にキスをしたり、を触ったりしていた。被害に遭った女性は、何度も拒んでいたものの性的な行為をされていた[2]

詳細

被害に遭っていた女性は千葉県出身で、高校卒業後1年間浪人をして慶應義塾大学に入学していた。浪人時代にダンスをしながら照れ笑いをしていた動画が拡散されて、同世代の間では話題になっていた。この知名度も手伝って、2019年11月25日に最終選考が行われる予定であった慶應義塾大学のミス・コンテストのファイナリストに選出されていた。その際には氏名がTwitterのトレンドで1位となり、ミスコンのPR動画の再生回数は230万回以上となった。被害に遭った女性は、ミス・コンテストの方針について運営側と考えが合わないと悩んでいた。それからの8月2日の深夜に被害に遭う女性は都内のクラブでセクハラを受けていると友人にリアルタイムで連絡をしていた。後日にセクハラを行った人物が被害を受けた女性に相談したいことがあるから来てくれと呼べば、女性は友達と一緒に行ったものの友達が先に帰ってから、そこで被害にあった女性に、ミスコンを盛り上げてくれているから20万円を支払うから受け取ってくれるかということになった。そこで女性は、ミスコンを盛り上げてきたのは自主的にやってきたことと、自身を釣る目的だろうと思ったことから受け取りを拒否した。それからクラブに行くことを誘われて、断ればミスコンをやりにくくなると思ったために付いて行った。その時にクラブでキスをされたり尻を触られたりした[3]

運営委員会から文藝春秋に取材への回答という形でのメールが送られてきた。そこでは被害に遭った女性の直筆写真も添付されており、そこにはセクハラの行為は一切受けていないと書かれていた。だがその前日に被害女性への取材が行われており、そこで被害女性はセクハラ行為があったとを認めていた。被害女性に再度確認をしたところ、その文書は被害女性が無理やり書かされていたものであった。書かされるときに運営委員長は、これは下書きであるため送らないとしていた。被害を受けた女性ははつきたくなかったが、そうしなければならない雰囲気のためそうしていた。それから被害を受けた女性がセクハラを行った人物に、文藝春秋に全てを話したと伝えた。そうすればクライアントから損害賠償を請求されると言われた。この理由はミスコンの名前を傷付けることになるからであった。地雷女だと思われるから真実を話さないようにとも言われていた。それから運営側にはファイナリストを降ろすと言われたが、応援してくれる人のためにも降りないことにしていた[4]

2019年10月13日に運営委員会はミス・コンテストの中止を発表した。中止にした理由は、候補者の過半数から辞意の意向を示されたために中止にする判断に至ったとされていた。だが内情を知る学生によると、セクハラの騒動からスタッフがどんどん離れていき、セクハラを行っていた人物も辞めてしまい、代表者1人だけになってしまい運営をすることができなくなってしまったために中止になっていた[5]。運営は、候補者同士が互いに尊敬しながらミスコンを運営していく関係を望んでいたが、運営していく中で関係性が崩れる行為により精神的なストレスでこれ以上の継続は難しいと、候補者同士の問題と読めるような説明をしていた。運営委員会の代表は女子学生で、この女子学生のツテでプロデューサーが招かれて、このプロデューサーがセクハラ問題を起こしていなくなっていた[6]

このセクハラが起きたミスコンの主催団体は、慶應義塾大学では2016年に不祥事が起きて中止したことから主催する団体が2つに分裂して、そうしてできたうちの1つであった。2017年のミスコンは今回のセクハラが起きた団体とは別の団体が主催して、2018年のミスコンは今回のセクハラが起きた団体と同じ団体が主催して、2019年は2つの団体によって2つのミスコンが行われる予定であった。慶應義塾大学では不祥事が起きようともミスコンの運営側も出場者も意欲的であり、ミスコンはアナウンサーへの登竜門というイメージが強く、入学時から熱意を持つ学生が多く、ミス慶応という広告塔としての価値も無視できないものであるとのこと[7]。2019年の慶應義塾大学では2つのミスコンが予定されていたが、翌年はセクハラが起きた団体では行われずにミスコンは1つのみとなっている[8]

脚注




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