心象表現_(アルバム)とは? わかりやすく解説

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心象表現 (アルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/17 10:10 UTC 版)

『心象表現』
アンディ・サマーズロバート・フリップスタジオ・アルバム
リリース
録音
ジャンル 実験音楽アンビエント
時間
レーベル A&Mレコード
プロデュース
  • アンディ・サマーズ
  • ロバート・フリップ
専門評論家によるレビュー
アンディ・サマーズ 年表
  • 心象表現
  • (1982年 (1982)
  • 擬制の映像
  • (1984年 (1984)
ロバート・フリップとの共作
ロバート・フリップ 年表
  • Let the Power Fall: An Album of Frippertronics
  • (1981年 (1981)
  • 心象表現
  • (1982年 (1982)
  • 擬制の映像
  • (1984年 (1984)
アンディ・サマーズとの共作
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心象表現』(原題: I Advance Masked)は、アンディ・サマーズロバート・フリップ1982年に発表したスタジオ・アルバム[1][2][3]

解説

1981年、サマーズは当時在籍していたポリスでの活動が檻のようになってきたと窮屈に感じて、外部のミュージシャンと活動して羽を伸ばして、現実の世界でまだやっていけるかどうか試してみようと考えた。彼は最近、同郷のギタリストで旧知の間柄だったフリップ[4]がプロデューサー兼ギタリストの役を担ったザ・ローチェス同名デビュー・アルバム(1979年)を聴いて、フリップのソロ演奏が非常に感情的であることに驚き、互いに共通するものを見つけられるかもと思うほど感銘を受けていた[1]

サマーズはフリップ[注釈 1]に連絡を取り、両者は数日後にマンハッタンのソーホーにあるクッピング・カフェ(Cupping Cafe)で落ち合い、フリップの友人が所有する近所のアパートに行き、数時間に亘ってギターを弾いてどのような音楽を生み出すかを見つけ、それをスタジオでどのようにまとめるかについて構想を練った。そして二週間後、共通の友人がボーンマスに所有するスタジオで本作を制作した[1]。翌年5月には、ロンドンのアイランド・スタジオでミキシングが行なわれた[3]

サマーズが所属するA&Mレコードは本作にあまり興味を示さなかったが、この時点で彼を怒らせないように発表することにした。果たして本作はBillboard 200で60位以内に入った。上層部には理解できないことではあったが、彼等は喜んだ[1]

収録曲

全曲ともサマーズとフリップが共作したインストゥルメンタル。邦題は日本盤CDに準拠[5]

CD

# タイトル 作詞 作曲・編曲 時間
1. 「心象表現 I Advance Masked」    
2. 「静寂の架橋 Under Bridges Of Silence」    
3. 「チャイナ・イエロー・リーダー China - Yellow Leader」    
4. 「深い森の中で In The Cloud Forest」    
5. 「ニュー・マリンバ New Marimba」    
6. 「ブランコの少女 Girl On A Swing」    
7. 「ハーディー・カントリー Hardy Country」    
8. 「神の園 The Truth Of Skies」    
9. 「絵画と舞踏 Painting And Dance」    
10. 「スティル・ポイント Still Point」    
11. 「水辺のスケッチ Lakeland / Aquarelle」    
12. 「セヴン・オン・セヴン Seven On Seven」    
13. 「心神喪失 Stultified」    
合計時間:

オリジナルLP

A面
# タイトル 作詞 作曲・編曲 時間
1. 「心象表現 I Advance Masked」    
2. 「静寂の架橋 Under Bridges Of Silence」    
3. 「チャイナ・イエロー・リーダー China - Yellow Leader」    
4. 「深い森の中で In The Cloud Forest」    
5. 「ニュー・マリンバ New Marimba」    
6. 「ブランコの少女 Girl On A Swing」    
合計時間:
B面
# タイトル 作詞 作曲・編曲 時間
1. 「ハーディー・カントリー Hardy Country」    
2. 「神の園 The Truth Of Skies」    
3. 「絵画と舞踏 Painting And Dance」    
4. 「スティル・ポイント Still Point」    
5. 「水辺のスケッチ Lakeland / Aquarelle」    
6. 「セヴン・オン・セヴン Seven On Seven」    
7. 「心神喪失 Stultified」    
合計時間:

ミュージシャン

脚注

注釈

  1. ^ 当時彼は、1974年に解散させたキング・クリムゾンを7年ぶりに復活させようとしていた。

出典

  1. ^ a b c d Summers (2006), p. 408.
  2. ^ Smith (2019), p. 237.
  3. ^ a b andysummers.com”. 2025年7月7日閲覧。
  4. ^ Summers (2006), pp. 71, 199–200.
  5. ^ Discogs”. 2025年7月6日閲覧。

引用文献

  • Summers, Andy (2006). One Train Later: A Memoir. London: Piatkus. ISBN 978-0-7499-5150-4 
  • Smith, Sid (2019). In the Court of King Crimson: An Observation over Fifty Years. Panegyric. ISBN 978-1916153004 



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