彩雲 (航空機)
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彩雲(さいうん)は、太平洋戦争中期から運用された大日本帝国海軍の艦上偵察機。略符号はC6N。第二次世界大戦中では唯一、偵察専用として開発された艦上機である。命名由来の「彩雲」とは雲が虹色に輝く吉兆ともされる天象。アメリカ軍によるコードネームは「MYRT(マート)[2]」。
注釈
- ^ 採用当時は十年式艦上偵察機
- ^ 付根 K151、翼端 K159[4]
- ^ 縦通材をまばらにし、外板自体を剪断部材としただけでなく、曲げ部材としても活用し、厚板による重量増を合理的範囲に収めている[9]。最厚部は2.3ミリで主翼内側の前縁(前桁から前の上下面)、胴体の最厚部は主翼前縁の接合面で1.6ミリ。[10]
- ^ 零戦、天山約22万本に対し彩雲は約10万本
- ^ 油圧式
- ^ 着陸/着艦時45度、離陸/離艦時25度、子フラップはスロテッド式で最大20度下がる
- ^ フラップを全開(45度)にすると連動して左右エルロンが15度下がり高揚力装置とエルロンの機能を兼務する
- ^ 強力なファウラーフラップを持つB29も同じく逆キャンバーの水平尾翼である
- ^ 基地に帰投後、上官から「余計な電文を打つな」と叱られたというオチも伝えられている(碇義朗『新司偵』)
- ^ 艦上偵察機だったが、艦載機として使われたことはない
- ^ 部隊の約半数と思われる。
出典
- ^ 野沢正 『日本航空機総集 中島篇』 出版協同社、1963年、222頁。全国書誌番号:83032194。
- ^ https://ejje.weblio.jp/content/Myrt
- ^ 酣燈社 設計者の証言 下巻 P288
- ^ 酣燈社 精密図面を読む【3】 松葉 稔 P82
- ^ a b c 可視化情報 vol.13 suppl no.1 (1993年7月)彩雲の思い出 内藤子生 P3~P4
- ^ 酣燈社 設計者の証言 下巻P 292~P294
- ^ a b 酣燈社 設計者の証言 下巻 P295
- ^ 光人社NF文庫 軍用機開発物語 P177~P179
- ^ 光人社NF文庫 軍用機開発物語 P185~P186
- ^ 光人社 軍用機メカシリーズ③ 彩雲/零水偵 P16~P17
- ^ 光人社 軍用機メカシリーズ③ 彩雲/零水偵 P33
- ^ 光人社NF文庫 軍用機開発物語② P208
- ^ 酣燈社 設計者の証言 下巻 P290~P292
- ^ 光人社NF文庫 軍用機開発物語 P159、P191
- ^ 日本航空技術協会 飛行力学の実際 内藤子生 P153
- ^ a b 光人社 軍用機メカ・シリーズ③ P.102
- ^ 養賢堂 飛行機設計論 P.97 P.374~P.375
- ^ 光人社 軍用機メカ・シリーズ③ P.25
- ^ 日本航空技術協会 飛行力学の実際 内藤子生 P144
- ^ 光人社 軍用機メカ・シリーズ③ P.103
- ^ 光人社NF文庫 軍用機開発物語② P219~P220、P226
- ^ 光人社 軍用機メカシリーズ③ 彩雲/零水偵 P101
- ^ 光人社 軍用機メカシリーズ③ 彩雲/零水偵 P103
- ^ 前間孝則 (2013-11-10). 日本の名機をつくったサムライたち 零戦、紫電改からホンダジェットまで. さくら舎. ISBN 4906732577
- ^ 内藤子生 (1993). “特1 彩雲(C6N1)の思い出”. 可視化情報学会誌 13 (supplement1): 4. doi:10.3154/jvs.13.Supplement1_3.
- ^ 中日新聞2012年3月29日朝刊11版38面の記事より
- ^ 中日新聞2012年4月25日朝刊11版32面の記事より
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