幽霊と碁を打つ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/21 05:58 UTC 版)
林元美『爛柯堂棋話』にある話で、宝暦の頃上州厩橋の近藤佐司馬なる碁好きの処子があり、快禅に二子で2局勝った。これが評判となって旗本衆や井上春碩因碩にも招かれて大いに喜び、次いで快禅に先での対局を願ったが、先の碁品にあらずとして断られ帰郷する。年を経て快禅の居に佐司馬が訪ねて来て熱心に対局を頼むので先で打ったが、佐司馬は非常によく打って、深夜までかかってかろうじて快禅の4目勝ちとなり、佐司馬は礼を述べて席を立って戻ってこなかった。その後厩橋の者が訪ねて来た際にこの話をすると、佐司馬は長く患った末に死去しており、その対局の日が命日ということだった。
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