布施砂丘彦
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布施 砂丘彦 | |
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生誕 | 1996年??月??日 |
出身地 | ![]() |
ジャンル |
布施 砂丘彦(ふせ さくひこ、1996年[1]-)は、日本の音楽家、コントラバス奏者、ヴィオローネ奏者、音楽批評家。その活動は楽器の演奏や文章の執筆に留まらず、コンサートや音楽祭などの企画やプロデュース、舞台作品の演出なども手掛けている。父は芸術学者の布施英利、兄はアーティストの布施琳太郎。
経歴
神奈川県足柄下郡湯河原町出身[2]。東京藝術大学音楽学部器楽科コントラバス専攻を卒業[3]。
大学卒業後はフリーランスのコントラバス奏者として活動するが、演奏会が相次いで中止になり仕事がなくなったコロナ禍で執筆活動を始め、2020年に時評「音楽の態度」で第7回柴田南雄音楽評論賞奨励賞[4]。朝日新聞の連載「for your Collection クラシック音楽(旧・朝日視聴室)」の選者をはじめとして、音楽雑誌レコード芸術などさまざまなメディアに寄稿している。
古楽演奏を行なっており、歴史的なコントラバス、ヴィオローネ、ヴィオラ・ダ・ガンバを演奏している。2021年からはアントネッロおよびバッハ・コレギウム・ジャパンに参加している。
2022年には、神奈川県足柄下郡箱根町で開催された音楽祭「箱根おんがくの森」でアートディレクターを務めた[5]。2023年からは、大阪府箕面市にて箕面市メイプル文化財団が主催する「箕面おんがく批評塾」で塾長を務めている[6]。
ミヒャエル・ハイドンの普及に務めており、2021年からその作品の本邦初演などを手掛けてきた[7]。2024年には東京藝術大学の主催で音楽舞台劇《ティトゥス・ウコンドン、不屈のキリスト教徒》の250年越しの上演の企画・演出を務めた[8]ほか、NHKのラジオ番組「NHK Classic Fes.2024」で室内楽作品を演奏した[9]。
2025年より、東京芸術劇場クリエイター支援プロジェクトTMTギアのアート・クリエイターに就任[10]。
主な公演
本項目の主要出典[11]
- 2020年
- 「終わりなき終わり」を「変容」する(森下文化センター)[12]
- 2021年
- 歌を捨てよ 分断を歌おう(BUoY)
- 酒に溺れた男の音楽劇《ヴェルグルのバス弾き》(BUoY)[13]
- 2022年
- 2023年
- 忘れちまったかなしみに(BUoY)[18]
- 2024年
- 2025年
- いつ明けるともしれない夜また夜を 大阪Ver.(箕面市立メイプルホール)[21]
- 美しき新宿花園の娘(王城ビル)
主な出演番組
出典
- ^ “for your Collection クラシック音楽:朝日新聞”. 朝日新聞 (2022年5月19日). 2025年4月26日閲覧。
- ^ “布施 砂丘彦(さくひこ)さん | 「箱根おんがくの森2022」のアートディレクターを務める | 小田原・箱根・湯河原・真鶴”. タウンニュース (2022年7月23日). 2025年4月26日閲覧。
- ^ “企画・執筆も手がけるコントラバス奏者の布施砂丘彦、目指すのは「いい演奏ではなくいい表現」”. 読売新聞オンライン (2022年7月29日). 2025年4月26日閲覧。
- ^ “過去の受賞者|桐朋学園音楽部門 TOHO GAKUEN SCHOOL OF MUSIC”. 桐朋学園音楽部門 TOHO GAKUEN SCHOOL OF MUSIC. 2025年4月26日閲覧。
- ^ “企画・執筆も手がけるコントラバス奏者の布施砂丘彦、目指すのは「いい演奏ではなくいい表現」”. 読売新聞オンライン (2022年7月29日). 2025年4月26日閲覧。
- ^ “布施砂丘彦が考える批評とは?『箕面おんがく批評塾』体験記│Freude”. freudemedia.com. 2025年4月26日閲覧。
- ^ “(記者推し)記憶宿る銭湯跡、一期一会の音楽劇:朝日新聞”. 朝日新聞 (2021年12月23日). 2025年4月26日閲覧。
- ^ “250年ぶりに上演 ミヒャエル・ハイドン作曲、高山右近描く音楽劇”. 毎日新聞. 2025年4月26日閲覧。
- ^ 日本放送協会. “NHK音楽祭2024”. NHK音楽祭2024|NHK. 2025年4月26日閲覧。
- ^ Inc, Natasha. “東京芸術劇場クリエイター支援プロジェクト・TMT ギアに額田大志らが決定”. ステージナタリー. 2025年4月26日閲覧。
- ^ “布施砂丘彦ウェブサイト”. 布施砂丘彦ウェブサイト. 2025年4月26日閲覧。
- ^ “【リレーエッセイ<STJ接触篇>①】コロナ禍が可視化したもの―クラシック音楽の生存とは(執筆:平岡 拓也)”. さっぽろ劇場ジャーナル (2020年10月6日). 2025年4月26日閲覧。
- ^ “(記者推し)記憶宿る銭湯跡、一期一会の音楽劇:朝日新聞”. 朝日新聞 (2021年12月23日). 2025年4月26日閲覧。
- ^ “いつ明けるともしれない夜また夜を | 令和3(2021)年度 第1回 スタートアップ助成〔令和3年度新設〕 | 芸術文化支援事業”. アーツカウンシル東京. 2025年4月26日閲覧。
- ^ “箱根でクラシック音楽祭 8月初開催、若手演奏家ら出演”. カナロコ by 神奈川新聞. 2025年4月26日閲覧。
- ^ “音楽と自然、土地と歴史をつなぐ『箱根おんがくの森2022』│Freude”. freudemedia.com. 2025年4月26日閲覧。
- ^ “「文体練習」-チェロとダンスによる-(中川統雄新作・世界初演) | TOKYO CONCERTS”. www.tokyo-concerts.co.jp. 2025年4月26日閲覧。
- ^ “布施砂丘彦/ムウシケ『忘れちまったかなしみに』浮き彫りになる、音楽を超える余白の存在│Freude”. freudemedia.com. 2025年4月26日閲覧。
- ^ “(評・音楽)「ティトゥス・ウコンドン、不屈のキリスト教徒」 ねじれ絡みあう、忠義と信仰:朝日新聞”. 朝日新聞 (2024年11月7日). 2025年4月26日閲覧。
- ^ “高山右近がモデル「ティトゥス・ウコンドン」日本初演を手がけた布施砂丘彦…254年前の欧州の日本人像を映す”. 読売新聞オンライン (2024年10月25日). 2025年4月26日閲覧。
- ^ “コロナ禍に現れた暴力性、音楽で再考 音楽批評家・布施砂丘彦、コンサート企画:朝日新聞”. 朝日新聞 (2025年2月27日). 2025年4月26日閲覧。
外部リンク
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