山口アタル
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北海道日本ハムファイターズ #127 | |
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2023年4月8日 ファイターズ鎌ヶ谷スタジアム
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基本情報 | |
国籍 | ![]() ![]() (二重国籍) |
出身地 | ![]() ブリティッシュコロンビア州バンクーバー |
生年月日 | 1999年5月28日(26歳) |
身長 体重 |
179 cm 89 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 外野手 |
プロ入り | 2022年 育成ドラフト3位 |
年俸 | 300万円(2025年)[2] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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山口 アタル(やまぐち アタル、1999年5月28日 - )は、カナダ連邦ブリティッシュコロンビア州バンクーバー出身のプロ野球選手(外野手・育成選手)。右投右打。北海道日本ハムファイターズ所属。
経歴
プロ入り前
日本人の父とギリシャにルーツを持ちカナダで生まれ育った母の間に生まれた[3]。カナダで生まれ育ち[4]、友達の影響で8歳から野球を始めた[5][6]。子供の頃の夢はプロ野球選手だった[6]。
2012年にリトルリーグの世界大会でカナダ代表のメンバーとして出場[3]。対戦機会はなかったが、東京北砂リトルの一員として清宮幸太郎が出場していた。当時は投手と内野手を守っていた。
ブリタニア高校、コルビー短大では投手、外野手の二刀流で活躍する。投手経験もあり、肩が強く、外野手としても高いセンスを誇っていた[7]。2022年7月にトミー・ジョン手術を受け、外野手に専念した[8][9]。
日本ハム時代
2022年ドラフト会議前に北海道日本ハムファイターズの入団テストを受け、同球団から育成ドラフトの3位指名を受けた[10][11]。同3位の加藤豪将に続き、2人目の逆輸入指名となった[12]。11月26日には入団会見を行った。背番号は127[13]。

2023年は、二軍公式戦36試合に出場し、打率.235、2本塁打の成績を残していたが、7月27日、左膝前十字靭帯再々建術を行ったことが球団から発表され、ゲーム復帰まで8か月の見通しであることが明かされた[14]。
2024年は二軍公式戦で35試合に出場。打率.247、4本塁打、9打点という成績だった[15]。
2025年はキャンプ一軍スタートとなった[16]ものの、8打数無安打と結果を残せず、二軍行きを通達された[17]。
選手としての特徴
投手としては最速153km/h後半の球速を記録。打者としても打球速度は最速167km/hを記録するなど、優れた身体能力を持っている[18]。
人物
ニックネームは「AJ」[6]。幼少期はテレビゲームが大好きだったと話している。また、野球ゲームで阪神タイガースファンだったことも話している。好きな選手はダルビッシュ有。カナダに在住していたが、大阪府に祖母の自宅があったため、2年に1度は来日していたという[3]。
入団前は無名の選手であったが、ドラフト会議前にはNPB12球団にPR動画付きの自己推薦メールを送信して売り込みを行っていた。元々積極的に自己主張しないタイプの山口がこのような手段に出たのは家族の後押しがあったためである[5]。
日本語の日常会話は『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』などから学んだという[3]。一方、ドラフト会議前の時点では日本語の読み書きは苦手なため、自己推薦の文章は父の手を借りて作成した[5]。現在は日本語の勉強が趣味となっている[6]。
走攻守での身体能力の高さから、「フィジカルモンスター」の異名を持っている[19]。自身のストロングポイントは「ジャンプ力」だという[6]。
尊敬している人物は、フェルディナンド・マゼラン[6]。
詳細情報
背番号
- 127(2023年[13] - )
脚注
- ^ 「国籍事務の案内 - 在モントリオール日本国総領事館」『在モントリオール日本国総領事館』。2024年8月25日閲覧。
- ^ 「日本ハム - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』。2024年11月18日閲覧。
- ^ a b c d 「【日本ハム】日本、ギリシャ、カナダ…テキサス大タイラー校中退の育成3位「山口アタル」とは」『日刊スポーツ』2022年11月27日。2024年1月25日閲覧。
- ^ 「12球団にプレーの動画、日本語の文は父に教わり…カナダ出身の山口アタルが日本ハムで第一歩」『時事ドットコム』2023年1月30日。2024年8月25日閲覧。
- ^ a b c 「ドラフト会議で「誰?」 山口アタル、異例の自薦で日ハムと育成契約」『毎日新聞』2022年12月3日。2024年1月25日閲覧。
- ^ a b c d e f 「127 山口 アタル 選手名鑑2024」『北海道日本ハムファイターズ』。2024年1月25日閲覧。
- ^ 「米大学出身 日本ハム・育成3位山口アタルがベール脱ぐ「アピールポイントはばか力」」『スポーツニッポン』2022年11月27日。2024年1月25日閲覧。
- ^ 「【ドラフト会議】日本ハム、山口アタル“逆輸入”の舞台裏明かす 「ずぬけていた」一芸に懸けた」『スポーツニッポン』2022年10月20日。2025年4月20日閲覧。
- ^ 「もう一人の逆輸入ルーキー フィジカルモンスター・山口アタル」『サンケイスポーツ』2022年11月28日。2024年1月25日閲覧。
- ^ 「「2022年プロ野球ドラフト会議supported by リポビタンD」交渉権獲得選手のお知らせ」『北海道日本ハムファイターズ オフィシャルサイト』2022年10月20日。2022年12月4日閲覧。
- ^ 「2022年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD 北海道日本ハムファイターズ 選択選手一覧 育成選手選択会議」『NPB.jp 日本野球機構』。2022年12月5日閲覧。
- ^ 「日本ハム育成D3位でサプライズ 父が日本人、母がカナダ人の山口アタルを〝逆輸入〟指名」『サンスポ』2022年10月20日。2022年12月4日閲覧。
- ^ a b 「2022年新入団選手発表を開催」『北海道日本ハムファイターズ オフィシャルサイト』2022年11月26日。2022年12月4日閲覧。
- ^ 「ハム異色の新人・山口アタルが今季絶望 左膝前十字靭帯再々建術で全治8か月」『Full-Count』2023年7月27日。2023年7月27日閲覧。
- ^ 「2024年度 北海道日本ハムファイターズ 個人打撃成績(イースタン・リーグ)」『日本野球機構』。2025年3月12日閲覧。
- ^ 木下大輔「【日本ハム】吉報に電車で「えっ」育成山口アタル、新庄監督の期待に応え“3打数4安打”やるぞ」『日刊スポーツ』2025年1月21日。2025年3月12日閲覧。
- ^ 永野高輔「【日本ハム】山口アタル試合前2軍行き発表に発奮し、“出直し戦”で初安打初打点「次の活躍に」」『日刊スポーツ』2025年2月15日。2025年3月12日閲覧。
- ^ 「【日本ハム】育成3位山口アタル「球団のファンコーナーにも申し込んだ」猛アピール実り入団実現」『日刊スポーツ』2022年11月26日。2024年1月25日閲覧。
- ^ 「個性派ぞろいの新庄チルドレン 異彩を放つ山口は「当たる」か」『スポーツニッポン』2023年1月11日。2024年1月25日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 個人年度別成績 山口アタル - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)
- 選手名鑑 - 北海道日本ハムファイターズ公式サイト
- 選手情報 - 週刊ベースボールONLINE
- 山口 アタル (@ataru.yamaguchi) - Instagram
- Ataru Jay Yamaguchi 山口アタル (@AtaruAj) - X(旧Twitter)
- 山口アタルのページへのリンク