実行行為の数とは? わかりやすく解説

実行行為の数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 04:01 UTC 版)

行為」の記事における「実行行為の数」の解説

例えば、甲が乙を狙ってピストルを1発撃ったところ、乙と丙に当たり乙が負傷し丙が死亡したとき、判例及び有力説は丙に対す実行行為と乙に対す実行行為成立するとする。(この場合錯誤論・故意の数も問題となる) 上の事例で乙に当たらず丙にだけ当たり丙が死亡したとき、判例は丙に対す実行行為だけが成立するとするが、有力説は丙に対す実行行為と乙に対す実行行為成立するとする。 (実行行為とは事実ではなく法的評価であってピストルを撃つという1つ事実に対して法的評価をした結果実行行為であり、1つ事実複数法的評価成立しうることに問題はないとする説が有力である。(ただし、故意の数の場合はこの点が議論されることが多いが、実行行為の数の場合刑法学としては議論されないことが多い))

※この「実行行為の数」の解説は、「行為」の解説の一部です。
「実行行為の数」を含む「行為」の記事については、「行為」の概要を参照ください。

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