実存主義哲学と死生観
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/27 20:04 UTC 版)
20世紀ドイツの実存主義哲学者ハイデッガーは『存在と時間』を著し、人間を「死への存在」と定義した。ハイデッガーは個人の存在は生きている間つねに「現存在」として存在するが、この現存在は「その都度あること」でしかないために、完結した形で認識されることがない。ところで人間存在は死によって完結するのであるが、死を迎えると今度は「現存在」が存在することはできない。さらに個人はほかの個人の「現存在」から自分の「現存在」を考察することができない。したがって「現存在」はつねに可能性としての「死」から自らを規定しなければならないと述べた。
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