姉歯の松とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 植物 > 草木 > > 姉歯の松の意味・解説 

あねは‐の‐まつ【姉歯の松】

読み方:あねはのまつ

宮城県栗原市金成姉歯(かんなりあねは)にあった小野小町の姉または松浦佐用姫(まつらさよひめ)の姉の墓上に植えた五葉松という。[歌枕

栗原の—をさそひても都はいつと知らぬ旅かな」〈夫木・二九


姉歯の松

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/14 03:04 UTC 版)

姉歯の松(あねはのまつ)は、陸奥国歌枕

概要

伊勢物語』に「栗原や 姉歯の松の 人ならば 都のつとに いさといわましを」という歌が見えるのが初見である。松尾芭蕉は、『奥の細道』において、その旅の途中で行こうとしたものの行けなかったと述べている[1]

由来

姉歯の松の由来はいくつか存在する[1]

  • 在原業平が、陸奥国にいた小野小町を訪ねた時に、その妹(または姉)の “姉歯” の消息を尋ねると、既に亡くなっていたため、そこでその墓に松を植えたのを始まりとする伝承
  • 人身御供となるべく陸奥国に赴いた松浦佐用姫の後を追って、この地まできた姉が亡くなったので、佐用姫が墓を築いて松を植えたとする伝承(姉墓が訛って姉歯となったとする)
  • 用明天皇の頃、朝廷に仕える采女を各国から1名ずつ選び出すことになった。陸奥国から選ばれたのは、高田(現・陸前高田市)に住む長者の娘である朝日姫であったが、姫は現在姉歯の松がある地で病没してしまう。それを聞いた朝日姫の妹である夕日姫は、自ら志願して采女として都に上ることとなる。そして姉が亡くなった地まで来ると、姉の墓の上に松の木を植えて目印にし、都へ行ったという伝承

脚注

  1. ^ a b "姉歯の松". 日本伝承大鑑. 2022年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月5日閲覧



姉歯の松と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「姉歯の松」の関連用語

姉歯の松のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



姉歯の松のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの姉歯の松 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS