大五郎 (焼酎)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/27 17:32 UTC 版)
大五郎(だいごろう)は、アサヒビールから発売されている甲類焼酎の商品名。業界初のペットボトル入り大容量焼酎[1][2]。
概要
1985年に協和発酵工業から発売された[2]。2002年にアサヒビールが協和発酵工業から事業を受け継いだ[3][2]。2006年に同じアサヒグループのニッカウヰスキーが事業を吸収したが、製造は協和発酵時代から継続して北九州市の門司工場が主に担当している[4]。
糖蜜を原料にし大量生産に向く連続式蒸留により製造される甲類焼酎の性質である、安価でクセがなく飲みやすいことが特徴であり、家庭で飲まれる大衆酒としての地位を築いた[1][2][5]。
2020年のコロナ禍の際には、政府の要請で原料用アルコールの一部を消毒用アルコールに転用することになり、大容量ボトル製品が発売中止になった[6]。
松本俊彦によると、かつては重症のアルコール依存症が飲むものといえば大五郎などであると相場は決まっていたとのこと[7]。それがアルコール度数9%のストロング系チューハイが登場してきてからは、こちらにそのポジションを取って代わられているとのこと[7]。
CM
協和発酵時代の1990年代にはテレビCMも頻繁に流され、中でもとみたいちろう(MoJo)が歌う「俺とお前と大五郎」は名物ソングとして知られた。アサヒビールへの移管後の2006年にも、氷川きよしが歌うリメイク版が作られている[8]。
脚注
- ^ a b “大容量ペットボトル焼酎の元祖『大五郎』が発売30周年! なぜここまで激安なのか? - 社会 - ニュース”. 週プレNEWS[週刊プレイボーイのニュースサイト]. 2025年7月3日閲覧。
- ^ a b c d “焼酎・大五郎とは?特徴や美味しい飲み方、人気のCMについて徹底解説!”. YAKUSAKE(ヤクサケ) (2023年10月11日). 2025年7月3日閲覧。
- ^ 『アサヒビール(株) 9月2日から総合酒類新体制をスタート 協和発酵工業(株)、旭化成(株)、マキシアム・ジャパン(株)のブランドの販売権継承』(プレスリリース) 。2025年7月4日閲覧。
- ^ ニッカウヰスキー 門司工場 - JWIC
- ^ 川瀬章太 (2024年5月28日). “4リットル1867円…「ビッグボトルの激安焼酎」の味は?トップバリュ、大五郎、宝焼酎を“ロックで飲み比べた”結果”. 日刊SPA!. 2025年7月3日閲覧。
- ^ “焼酎「大五郎」販売休止 消毒用アルコールに転用、政府の要請で”. ITmedia ビジネスオンライン. 2025年7月3日閲覧。
- ^ a b “第2回 アルコール(1) ストロング系チューハイというモンスタードリンク | 松本俊彦 「身近な薬物のはなし」 | web岩波”. tanemaki.iwanami.co.jp. 2025年7月3日閲覧。
- ^ 焼酎『大五郎』のTVCM曲「俺とおまえと大五郎」リメイク決定! - アサヒビール・2006年4月6日
外部リンク
- 大五郎(焼酎)のページへのリンク