坂口フラスコ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/08 03:16 UTC 版)
坂口フラスコは往復振盪培養を行う際に使用されるフラスコである。「振盪フラスコ」や「肩付きフラスコ」とも呼ばれる。 第二次大戦中、東京帝国大学農学部の坂口謹一郎研究室を中心として、ペニシリンの発酵生産法確立を目指して横断的なプロジェクトが行われた。その時に糸状菌(カビ)を液体培地で振盪培養するために開発されたためにこの名が付いた。 上部に長い首を持ち、下部は半球状になっている。この特殊な形によって振盪の際に飛沫が上がりにくく、高い通気量を得ることができる。しかし、特殊な形ゆえに内部を洗いにくいという欠点を持っている。
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