唐居敷とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 唐居敷の意味・解説 

から‐いしき〔‐ゐしき|‐いしき〕【唐居敷/唐石敷】

読み方:からいしき

門の下部にあって門柱を受け、また扉の軸受けとなる厚板石材作ることもある。


唐居敷

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/05 06:45 UTC 版)

唐居敷の模式図。『日本建築辞彙 改訂増補版』22版より引用。

唐居敷(からいしき)は、日本建築における構造材のひとつである。門、あるいは社殿や堂の出入口下部に据えられ[1][2]、敷石より段差をつけることで門柱を受けるほか、扉の軸受としても機能する[3]。木造であることも多いが、地面に近接する位置の部材であることから石造であることもある[4]有職故実家伊勢貞丈がそうであるよう、単に敷石の意と説明することもある[3]。意匠としてはおおむね矩形の厚板を超えるものではないが、円の一部を切り取ったような形(尾道市浄土寺門)や、薄い木に銅板を巻き付けたもの(教王護国寺・太師堂門)、彫刻を施した石材を装飾に配したもの(長崎市福済寺大観門)といった珍しい例も存在する[2]

出典

  1. ^ デジタル大辞泉. “唐居敷(カライシキ)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2024年6月3日閲覧。
  2. ^ a b 天沼俊一「日本古建築研究の栞(第二十七回)第三十二 幣軸(下),」『史林』第13巻、1928年、124–139頁。 
  3. ^ a b 中村達太郎日本建築辞彙 改訂増補版』(22版)丸善出版、1948年、93頁https://dl.ndl.go.jp/pid/1124439/1/54 
  4. ^ 藤澤一夫「石造唐居敷--京都壬生寺と福岡水城の例」『史迹と美術』第63巻第8号、1993年、318-322頁。 


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「唐居敷」の関連用語

唐居敷のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



唐居敷のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの唐居敷 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS