名誉的な昇段
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 07:56 UTC 版)
八段で引退した棋士に(「九段」ではなく)「名誉九段」が贈られた例があり、金易二郎・渡辺東一・加藤治郎・高柳敏夫・佐瀬勇次の5名に対し、いずれも生前に贈られている。 八段以下の棋士が死去した場合、追悼の意味で昇段させることがある。八段まで昇段して現役のまま死去した山田道美・板谷進・村山聖・真部一男の4名は、いずれも九段を追贈された。この場合、名誉九段ではなく「九段」である。ただし、昇段規定を満たしての九段と区別するため、「追贈九段」もしくは「九段(追贈)」と表記されることもある。最近の事例(2018年現在)としては、2016年12月25日に現役のまま死去した伊藤能六段が七段を追贈された例、2015年1月30日に死去した河口俊彦七段(2002年に引退)が八段を追贈された例がある。 また、大野源一、花村元司、坂口允彦、灘蓮照、松田茂役の5名は、生前の九段への昇段事由が「贈九段」となっている。1981年の松田を最後に、この事例はなくなっている。
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