吉川線
(吉川澄一 から転送)
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吉川線(よしかわせん)とは、殺人事件被害者の首に見られる防御創の一種である。
概要
絞殺・扼殺されようとする際に、被害者が紐や犯人の腕を解こうとするなどの抵抗により、自分の首の皮膚に爪を立てて傷を付けてしまうことにより発生する[1][2]。同時に、被害者の爪にも血液や皮膚の断片が付着していることが多い。吉川線の有無は、自分で首を吊った自殺か、絞殺・扼殺による他殺かの判断基準の一つと考えられている[2]。ただし、吉川線の性状やその出現部位、出現頻度に関するまとまったデータはない[1]。
名称の由来は、日本・警視庁の鑑識課長を務めた吉川澄一(1885年 - 1949年)が、ひっかき傷が他殺の証拠にあると着目し、学会で発表した事にちなんでいる[1]。
出典
- ^ a b c “絞殺の判定に用いられる吉川線とは?【絞頸された被害者の頸部の表皮剝脱で,防御創と認められる他殺の判断材料】”. Web医事新報. 日本医事新報社. 2025年9月8日閲覧。
- ^ a b “戦前戦後の科学捜査の発展に寄与 天才鑑識官、吉川澄一の遺産 警視庁150年”. 産経新聞:産経ニュース (2024年2月28日). 2025年9月8日閲覧。
外部リンク
- 絞殺の判定に用いられる吉川線とは?【絞頸された被害者の頸部の表皮剝脱で,防御創と認められる他殺の判断材料】 - 日本医事新報社
- 講談社社員の偽装殺人がバレた理由~ ドラマ『科捜研の女』でも登場した<吉川線> - ウェイバックマシン(2020年1月3日アーカイブ分) - exciteニュース
- TBS『ハンチョウ~神南署安積班~』 シリーズ2 警察用語辞典
- 吉川澄一のページへのリンク