友達 (戯曲)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/14 19:29 UTC 版)
『友達』(ともだち)は、安部公房の戯曲。2幕13場から成る。安部の代表的戯曲で、傑作とも評されている[1][2]。一人暮らしの男のアパートに突然と闖入してきた奇妙な一家が笑顔で隣人愛を唱え、親切心の連帯で孤独の思想を駆逐し殺してしまう物語[1]。男の部屋を侵略する一家の疑いを知らぬ善意が、怪物化してゆくブラックユーモアの中に、現代社会の人間の生の構造や他者との関係性が描かれている[1][2]。
- ^ a b c d e f g h 三島由紀夫「安部公房『友達』について」(青年座プログラム 1967年3月)
- ^ a b c d e 中野孝次「解説」(文庫版『友達・棒になった男』)(新潮文庫、1987年)
- ^ 安部公房「『友達』について」(文藝 1967年3月号に掲載)
- ^ 『安部公房全集 20 1966.01‐1967.04』(新潮社、1999年)
- ^ a b c d 安部公房「友達――『闖入者』より」(青年座への原稿、1967年2月)
- ^ a b 安部公房「談話記事 戯曲三本がことしの舞台へ」(東京新聞、1967年3月13日に掲載)
- ^ 安部公房(成瀬昌彦との対談)「『友達』――作家と演出家の対談」(労演・第133号 1967年3月10日)
- ^ 三島由紀夫「選評」(谷崎潤一郎賞選評、1967年9月)
- 1 友達 (戯曲)とは
- 2 友達 (戯曲)の概要
- 3 登場人物
- 4 おもな刊行本
- 5 脚注
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