南の沢川
南の沢川
南の沢川
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/30 05:30 UTC 版)
南の沢川 | |
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水系 | 一級水系 石狩川 |
種別 | 普通河川 |
水源 | 砥石山 |
河口・合流先 | 豊平川 |
流路 |
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流域 |
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南の沢川(みなみのさわがわ)は、北海道札幌市南区を流れる石狩川水系豊平川支流の普通河川。
この河川の中流から上流にかけて発展した地域が、南沢である[1]。
流路
砥石山西方の山峡に発する流れと、砥石山南方の山峡に発する流れが、支流を集めながら合流する[1]。
その後も支流を集めながら蛇行しつつ東へ流れ、藻南公園付近で豊平川へと注ぐ[1]。
名称
アイヌ語による古名では、タンネ・ハッタル(長い淵のある川)に相当すると思われる[2]。この「長い淵」とは、藻南公園脇の広い岩場の先にある深い淵のことで、そこに南の沢川が流れ込んでいたと推定される[2]。
別のアイヌ語名称には、ペンケ・ハッタル・ウシ・ペッ(川上の方にある淵の多い川)がある[3][注 1]。また、流域が緩斜面になっていて野原であったことから、ヌプオマナイ(野の上手にある川)とも呼ばれた[3]。
明治時代の開拓期には八号の沢と呼ばれていた[4]。藻岩山から硬石山にかけて豊平川支流の8つの沢があり、豊平川の川下(北側)から順に番号を振っていくと、この川が8番目に当たるから、と言われている[4]。
1941年(昭和16年)7月の町名制定の際、「八号沢」部落は「南沢」と改称された[4]。そして河川名「八号の沢」は「南の沢」となったのである。
脚注
注釈
出典
- ^ a b c 郷土誌南沢 1996, p. 10.
- ^ a b 関 2018, p. 393.
- ^ a b c 札幌地名考 1977, p. 98.
- ^ a b c 郷土誌南沢 1996, p. 25.
参考文献
- 『札幌地名考』北海道新聞社〈さっぽろ文庫1〉、1977年9月26日。
- 『風雪百年 郷土誌南沢』南沢地区開基百周年記念事業実行委員会、1996年7月28日。
- 関秀志 編 『札幌の地名がわかる本』亜璃西社、2018年11月16日。ISBN 978-4-906740-34-5。
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