医得業生とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 医得業生の意味・解説 

医得業生

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/06 10:06 UTC 版)

医得業生(いとくごうしょう)とは、古代日本の律令制において、宮内省典薬寮に所属し、国家の援助を受けて医学を研修した者を指す。

概要

天平2年(730年)3月の太政官の奏上により、吉田宜らに弟子を取らせて業を習わしめ、時服・食料を支給し、医得業生3人を設置したとあるのが、史料における初出である。その目的は、諸博士が高齢で老衰したため、後継者を育てることであった[1]。『令集解』には加えて、大学寮の学生に準じよ、とも記されている。

上述のように、定員は3名であったが、弘仁5年(814年)、内薬司に医得業生4人をおいて医業を教伝せしめ、とあり[2]、4名に増員されている。内薬司は、寛平8年(896年)に典薬寮に併合されている。

脚注

  1. ^ 『続日本紀』天平2年3月27日条
  2. ^ 『令集解』

参考文献

  • 『国史大辞典』第一巻p695- p696「医道」、文:桃裕行吉川弘文館、1979年
  • 和田英松新訂 官職要解』 所功校訂p120、講談社学術文庫、1983年
  • 『続日本紀』3 新日本古典文学大系14 岩波書店、1990年
  • 『続日本紀』全現代語訳(上)、講談社学術文庫、宇治谷孟:訳、1992年

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  医得業生のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「医得業生」の関連用語

医得業生のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



医得業生のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの医得業生 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS