北海の絵
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/28 22:52 UTC 版)
| 『北海の絵』 | |
|---|---|
| ドイツ語: Nordseebilder | |
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ピアノ初版譜の表紙(August Cranz社出版)
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| ジャンル | ウィンナ・ワルツ |
| 作曲者 | ヨハン・シュトラウス2世 |
| 作品番号 | op.390 |
| 初演 | 1879年 |
『北海の絵』(ほっかいのえ、ドイツ語: Nordseebilder)作品390は、ヨハン・シュトラウス2世が作曲したウィンナ・ワルツ。
楽曲解説
1879年夏、シュトラウス2世は医者たちの忠告を聞き入れて、妻アンゲリカとともにドイツ帝国領フェール島の都市ヴィークへ静養に出掛けた[1]。北海に面したこの地でシュトラウス2世は、干満差の大きい海の様子から音楽的着想を得て[2]、「海景色」を描写したワルツを作曲した[1]。これが『北海の絵』である。
初演は現地のオーケストラが行った[1]。ウィーン初演は、1879年11月16日にウィーン楽友協会において、弟エドゥアルト・シュトラウス1世の指揮する日曜定期コンサートで行われた[1][2]。同月30日には、ヨハン2世自身の指揮によって同じく楽友協会で演奏された[2]。
構成
序奏、3つの小ワルツ、コーダからなる。
第1ワルツ
ニューイヤーコンサート
| 開催年 | 指揮者 | 備考 |
|---|---|---|
| 1949年 | クレメンス・クラウス | |
| 1952年 | クレメンス・クラウス | |
| 1972年 | ヴィリー・ボスコフスキー | |
| 1984年 | ロリン・マゼール | |
| 1998年 | ズービン・メータ | |
| 2005年 | ロリン・マゼール | |
| 2019年 | クリスティアン・ティーレマン |
出典
| 音楽・音声外部リンク | |
|---|---|
| 全曲を試聴する | |
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参考文献
- ピーター・ケンプ 著、木村英二 訳『シュトラウス・ファミリー:ある音楽王朝の肖像』音楽之友社、1987年10月。ISBN 4276-224241。
外部リンク
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