包容の詩 (徳富蘇峰作)
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「山田積善」の記事における「包容の詩 (徳富蘇峰作)」の解説
積善が主宰した「包容会」の包容の二字は、『聖書』コリント前書13章から取ったと『詩吟と人生』に述べており、徳富蘇峰は会の発会を祝って次の「包容の詩」を贈った。(※コリント前書13章は、パウロ愛の13章ともいわれており、信仰と希望と愛を唱え、その中でも愛が最も大であると説く) 大空漠漠包千岳 大空漠漠 千岳を包み 滄海茫々容百川 滄海茫々 百川を容る 萬物観来皆自得 万物観じ来たれば 皆自得 包容二字是眞詮 包容の二字は 是れ真詮 積善は「包容」について、次のように解説している。 包容とは忍辱のことであり、大慈悲のことであり、怨みに報ゆるに徳を以ってするという念願である。 他人に着眼せず、他物に着眼せず、己の心に着眼して、一切の善美、醜悪を己の心に帰し、先ず己が善美の心を涵養しようと念願することである。 と 思うに、これは王陽明心学の真髄に通じている。
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