劉争
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/09 08:22 UTC 版)
劉争(りゅう じゅん、Liu Zheng、1978年 - )は、中国北京市出身の比較思想学者[1][2]。
概要
北京師範大学外国語学部日本語(教育)学科卒業[3]。2000年に来日、東京大学総合文化研究科の比較文学比較文化研究室にて、神野志隆光教授の指導のもと、山上憶良研究の修士論文を執筆[4]。その後2002年から2004年までNHK国際放送局及びNHK教育チャンネルの中国語番組に出演。東京都に本社を置く大手企業や、自ら北京で立ち上げた翻訳会社の経営などの実務経験を重ねたのち[1]、神戸大学大学院人文学研究科の博士課程に進み、嘉指信雄教授の指導のもとに加藤周一研究の博士論文を執筆、『「例外」の思想——戦後知識人・加藤周一の射程』(現代図書、2021年)として出版され、2023年には中国語版も刊行された[4]。
現在の主たる研究分野は戦後日本思想と近代中国思想[2]。中国の独立系書店・単向街書店の海外初の店舗として2023年にオープンした東京銀座店[5][6]や、中国のオンライン学術プラットフォーム谓无名などを通して、日本語・中国語での学術発信を行っている[7][8][9]。
中国・成都市のM WOODS成都(人民公園館)で行われた坂本龍一展を取材し、美術館関係者とのインタビュー記事を発表した[10][11]。
経歴
主な著書
脚注
- ^ a b “教員紹介(国際コミュニケーション学部 観光学科)”. 関西国際大学. 2025年3月9日閲覧。
- ^ a b “#Asian Talk 044 わたしはわたしの座標軸だ――加藤周一の世界と世界観”. One Way Street Tokyo. 2025年3月9日閲覧。
- ^ “教員紹介TOP > 劉 争”. 関西国際大学. 2025年3月9日閲覧。
- ^ a b “【報告】劉争『「例外」の思想——戦後知識人・加藤周一の射程』公開合評会”. 東京大学東アジア藝文書院 (2022年8月12日). 2025年3月9日閲覧。
- ^ “「ここをアジア文化のハブに」、中国独立系書店「単向街書店」が東京・銀座に海外1号店”. 36Kr Japan (2023年8月29日). 2025年3月9日閲覧。
- ^ “東京・銀座に単向街書店の海外1号店 中国で人気の理由と店主の思い”. 朝日新聞 (2024年7月10日). 2025年3月9日閲覧。
- ^ “「劉争」の検索結果”. One Way Street Tokyo. 2025年3月9日閲覧。
- ^ “【会讯】刘争×谭仁岸丨加藤周一:战争的阴影和生活深处的光”. 谓无名 (2024年8月29日). 2025年3月9日閲覧。
- ^ “阅读东亚|第五期:刘争老师在读什么书?”. 谓无名 (2024年10月3日). 2025年3月9日閲覧。
- ^ “没後初の坂本龍一展はどう実現したのか。中国・M WOODSの創設者らに思いを聞く【前編】”. ARTnews JAPAN (2024年1月29日). 2025年3月9日閲覧。
- ^ “坂本龍一は菩薩のような存在──中国・M WOODSの創設者らが語る、没後初の大規模展の舞台裏【後編】”. ARTnews JAPAN (2024年1月30日). 2025年3月9日閲覧。
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