前スペイン時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/20 01:54 UTC 版)
ヨーロッパ人がルソン島に到達する前は、イントラムロスの場所はマレー系イスラム教徒の大規模な居留地で「マイニラッド(Maynilad)」と呼ばれ、その地域の支配階級の拠点であった。原住民のタガログ族はマレー人と同化しており、ダトゥ、ラージャ、あるいはスルタンという君主たちによって支配されていた。その地名は「may nilad(ニラッドの生えるところ)」に由来し、ニラッド(またはニラnila)は星形の花の水草で、パシッグ川河岸の低地に沿って豊富に群生していた。パシッグ川とマニラ湾に面したマイニラッドは、他のアジア諸国と交易するのに理想的な地勢で、特に明国とは盛んに貿易が行われていた。
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