具志川城 (糸満市)とは? わかりやすく解説

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具志川城 (糸満市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 05:53 UTC 版)

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具志川城
沖縄県
具志川城(糸満市)
築城主 真金声按司?[1][2]
築城年 12世紀?[3]
主な城主 真金声按司[1][2]
廃城年 15世紀中頃?[3]
遺構 正門、石垣[2]
指定文化財 国の史跡[4]
位置 北緯26度4分49.8秒 東経127度39分51.7秒 / 北緯26.080500度 東経127.664361度 / 26.080500; 127.664361座標: 北緯26度4分49.8秒 東経127度39分51.7秒 / 北緯26.080500度 東経127.664361度 / 26.080500; 127.664361[5]
地図
具志川城
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具志川城(ぐしかわぐすく、ぐしかわじょう)は、沖縄県糸満市喜屋武具志川原[5]にあったグスク)。城跡は1972年(昭和47年)5月15日に国の史跡に指定された[4]

概要

具志川城跡は、沖縄本島最南端の糸満市喜屋武の海岸断崖に立地し、三方を海に囲まれている[5][6]。城の規模は、東西が82 - 83メートル、南北は33メートル[2]。内陸部から正門を入ると、一段下がった二の曲輪があり、広場を挟んで、海上に半島状に突き出す一の曲輪がある[2]。一の曲輪がグスクの主郭で、建造物の跡が確認されている[2]。二の曲輪には「ヒーフチミー(火吹き穴)」または「スーフチミー(潮吹き穴)」と呼ばれる穴があり、海岸へ通じている[2][6]。正門には切石を用いた痕跡が残っている[2]

『久米島具志川間切旧記』(1743年編纂)によれば、久米島具志川城城主・真金声(まかねごえ、まかねくい)按司が、伊敷索(いしきなわ)按司の二男・真仁古樽(まにくたる)按司に攻められて、本島のこの地に逃れ、同名の具志川城を築いたと伝承されている[1]。発掘調査では青磁・白磁などの中国製陶磁器が出土しており、12世紀後半から15世紀中頃まで本城跡はグスクの機能を果たしていたと考えられる[3]

糸満市では国と県の補助により、2000年(平成12年)度から本城跡の保存修理事業を進めている[4][6]。2014年(平成26年)度も継続中である[7]

ギャラリー

出典

  1. ^ a b c 亀井明徳・前川要・榊原滋高・新島奈津子・関根章義・高島裕之・田中克子・中島徹也、2005、「第II章 具志川城跡の位置と環境」、『具志川城跡発掘調査報告書 I - 史跡具志川城跡保存修理事業に伴う発掘調査報告書 -』、久米島町教育委員会 p. 8
  2. ^ a b c d e f g h 座間味栄議、2012、「南山配下のグスク - 具志川グスク」、『三山とグスク - グスクの興亡と三山時代 -』、むぎ社 pp. 22-25
  3. ^ a b c 糸満市教育委員会(編)、2011、「出土遺物」、『よみがえれ古海城 - 恒久の時の流れを感じさせる喜屋武岬先端の具志川城跡 -』、糸満市教育委員会〈国指定史跡 具志川城跡保存修理事業概報 No.3〉 p. 10
  4. ^ a b c 糸満市教育委員会(編)、2011、「表紙」、『よみがえれ古海城 - 恒久の時の流れを感じさせる喜屋武岬先端の具志川城跡 -』、糸満市教育委員会〈国指定史跡 具志川城跡保存修理事業概報 No.3〉 p. 1
  5. ^ a b c 湖城清、2012、「報告書抄録」、『具志川城跡 - 史跡 具志川城跡保存修理事業報告書 -』、糸満市教育委員会
  6. ^ a b c 具志川城跡保存修理事業”. 糸満市 (2013年2月1日). 2015年6月3日閲覧。
  7. ^ 平成26年度 糸満市の教育”. 糸満市. 2015年6月3日閲覧。 p.50

参考文献

関連項目

外部リンク




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