具志川御殿とは? わかりやすく解説

具志川御殿

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/06/16 04:34 UTC 版)

具志川御殿
丸に左三つ巴
本姓 向氏第二尚氏
家祖 今帰仁王子朝典
種別 琉球王族
出身地 琉球王国首里
主な根拠地 琉球王国・今帰仁間切、首里
著名な人物 今帰仁按司朝義、運天按司朝英
支流、分家 向氏辺土名殿内
凡例 / Category:日本の氏族
向鴻基・運天按司朝英

具志川御殿(ぐしかわうどぅん)は、尚真王の三男・尚韶威、今帰仁王子朝典(生没年不詳)を元祖とする琉球王族第二尚氏の分家。代々今帰仁間切(現・今帰仁村)の按司地頭を務めてきたが、王国末期に具志川間切(現・うるま市具志川地区)に転任したことから具志川御殿と呼ばれる。

一世・朝典は北山監守として今帰仁城に移り住み、以後歴代当主は北山監守を務めた。七世の時に北山監守が廃止になったので、その後首里に移住した。十世・朝義は山北今帰仁城監守来歴碑記を建てるなど、祖先の業績を顕彰し、また摂政に任じられた。十二世・朝英(向鴻基)は、向邦輝の偽名を使って英船艦長バジル・ホールと会見した。十四世・朝勅の時、具志川(今帰仁)王子朝敷(尚育王三男)が今帰仁間切の按司地頭となったので、具志川間切に転任し以後具志川を家名とした。今帰仁村運天にある大北墓(七世までの歴代墓)は今帰仁村の文化財(建造物)に指定されている。

系譜

  • 一世・尚韶威・今帰仁王子朝典
  • 二世・向介紹・今帰仁按司朝殊
  • 三世・向和賢・今帰仁按司朝敦
  • 四世・向克順・今帰仁按司朝效
  • 五世・向克祉・今帰仁按司朝容(朝敦次男。兄に嗣子無きため家督を継ぐ)
  • 六世・向縄祖・今帰仁按司朝経
  • 七世・向従憲・今帰仁按司朝幸
  • 八世・向洪徳・今帰仁按司朝又
  • 九世・向鳳彩・今帰仁按司朝季
  • 十世・向宣謨・今帰仁按司朝義
  • 十一世・向弘猷・今帰仁王子朝賞(蔡寅・具志頭親方得興長男。母・武樽金は十世・朝義の三女。朝義の養子となる。)
  • 十二世・向鴻基・運天(今帰仁)按司朝英
  • 十三世・向維藩・運天按司朝冨
  • 十四世・向世忠・具志川按司朝敕(朝冨の弟・朝信次男。朝冨の養子となる)

参考文献

  • 沖縄県氏姓家系大辞典 編纂委員会 『沖縄県氏姓家系大辞典』 角川書店、1992年(平成4年)。ISBN 978-4040024707
  • 宮里朝光(監修)、那覇出版社(編集) 『沖縄門中大事典』 那覇出版社、1998年(平成10年)。ISBN 978-4890951017
  • 比嘉朝進 『士族門中家譜』 球陽出版、2005年(平成17年)。ISBN 978-4990245702

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