オーパス・ナンバー・ズーとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 音楽作品 > 楽曲 > 木管五重奏曲 > オーパス・ナンバー・ズーの意味・解説 

オーパス・ナンバー・ズー

(作品番号獣番 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/04/14 05:37 UTC 版)

オーパス・ナンバー・ズー』(Opus Number Zoo )は、ルチアーノ・ベリオ1951年に作曲した室内楽曲1971年に改訂)。谷川俊太郎による『作品番号獣番』の日本語訳題もある。

概要

木管五重奏の編成、ただしフルート奏者はアルトフルートに持ちかえる(第2・4曲)。

以下の4曲から構成される。

  • 第1曲 Barn Dance(キツネとニワトリ)
  • 第2曲 The Fawn(子ジカ)
  • 第3曲 The Grey Mouse(ネズミ)
  • 第4曲 Tom Cats(雄ネコ)

ウニヴェルザール出版社から出版されている。

特徴

ナレーションを伴う室内楽曲として知られる。このナレーションは、奏者たちが休符を利用して交互に、リズムに合わせて語るものであり、作曲者が楽譜上に指示している。奏者はその通りにナレーションをしながら楽器を吹かなければならない。ナレーションのテキストは英語で、ローダ・レヴァイン英語版が書いたもの。内容は動物をテーマにした寓話である。

ナレーション以外に第4曲目で3箇所、奏者全員が「Oh...」と声を出しながら立ち上がり、その後着席する箇所がある。これも作曲者が楽譜に書き込んだ指示である。

ベリオが東京オペラシティのコンポージアムのために1999年に来日した時には、谷川俊太郎の日本語訳で演奏された。この時は第4曲の一部のテキストが自由に入れられるようになっており、原文では「ダビデゴリアテのように」2匹の猫が喧嘩する場面では「虎猫がミッチーならブチ猫はサッチーだ」と当時のミッチー・サッチー騒動を揶揄して聴衆の笑いを誘った。

他にも宮本文昭による日本語訳ナレーションを用いた演奏がNHKテレビで放送されたこともある。





固有名詞の分類

木管五重奏曲 ルネ王の暖炉  オーパス・ナンバー・ズー
ベリオの楽曲 オーパス・ナンバー・ズー

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「オーパス・ナンバー・ズー」の関連用語

オーパス・ナンバー・ズーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



オーパス・ナンバー・ズーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのオーパス・ナンバー・ズー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS