人的被害の状況および要因
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/01 02:49 UTC 版)
「長崎屋火災」の記事における「人的被害の状況および要因」の解説
4階売場に大量に陳列されていた化学繊維商品が燃焼し、その結果によって一酸化炭素やシアン化水素などを含む煙(有毒ガス)が多量に発生し、上階へ流入した。死亡者15人の死因は、全員が一酸化炭素中毒によるものだった。焼死者は1人もいなかった。 出火場所は4階であり、延焼範囲も4階フロア(814平方メートル)が中心だった。死亡者全員が発見された5階は、延焼による被害を全く受けていなかった。したがって一酸化炭素を含む煙(有毒ガス)の回りが極めて速かったことが多くの死者を出す要因となった。 5階従業員食堂や同階ゲームコーナーと同じフロアにあった放送室は、小さく区画された密閉空間だったために、煙(有毒ガス)による汚染の影響は少なく、放送室の中に避難した従業員は、全員が無事に救出されている。また5階窓から隣の建物へ飛び降りて自力脱出した者も、すべて助かっている。
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