交響曲第1番 (シマノフスキ)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 交響曲第1番 (シマノフスキ)の意味・解説 

交響曲第1番 (シマノフスキ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 13:56 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
交響曲第1番
作品15
カロル・シマノフスキ交響曲
時代 後期ロマン派
様式 交響曲
形式 管弦楽曲
作曲期間 1906年 - 1907年
演奏時間 約20分
楽章数 2 (当初は3)
楽器 オーケストラ
初演
日付 1909年3月26日
会場 ポーランド ワルシャワ
演者 グジェゴシュ・フィテルベルク指揮
ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団

交響曲第1番 ヘ短調 作品15ポーランド語: I Symfonia f-moll op. 15[1])は、カロル・シマノフスキ1907年に作曲した交響曲

概要

1906年から1907年にかけて書かれた[2]。当初は3楽章構成のつもりで作曲していたが、第2楽章は完成しなかったので、第1、3楽章のみしか演奏されない[3]。この曲は評価されることなく消えていき、シマノフスキ自身も成功しなかったとみなしている[1][2]

第1楽章は、悲劇的アレグロ(Allegro pathétique[4]。1906年7月11日付のアンナ・マリア・クレフニオフスカ英語版への手紙で次のように書いている[1][2]

すでに交響曲の第1楽章のスケッチを完了しまして、明日からオーケストレーションにとりかかります。何かしら「対位法的―和声法的―オーケストラの怪物」といったものができそうです。批評家たちが罵詈雑言で口を青黒くして、演奏会場から出ていくだろうと、今から楽しみにしています。

— シマノフスキ、日本シマノフスキ協会編 『シマノフスキ 人と作品』 春秋社、1991年5月20日、65頁。ISBN 9784393931097 

第2楽章はスケッチを書いたもののオーケストレーションされず、現在では詳細は全く不明である[3]。第3楽章はアレグレット・コン・モート・グラツィオーソ(Allegretto con moto grazioso[4]。交響曲の作曲は第3楽章から始められたと推測されている[2]。シマノフスキは「非常に軽快な着想」として第3楽章を好んでいた[3]

1909年3月26日ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団で、シマノフスキの死後の1938年10月6日ポーランド放送英語版で、いずれもグジェゴシュ・フィテルベルクの指揮で演奏された[1][4][3]

脚注

出典

参考文献

書籍

  • 日本シマノフスキ協会編 『シマノフスキ 人と作品』 春秋社、1991年5月20日。 ISBN 9784393931097 

オンラインの情報源




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  交響曲第1番 (シマノフスキ)のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「交響曲第1番 (シマノフスキ)」の関連用語

交響曲第1番 (シマノフスキ)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



交響曲第1番 (シマノフスキ)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの交響曲第1番 (シマノフスキ) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS