井上眞一_(バスケットボール)とは? わかりやすく解説

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井上眞一 (バスケットボール)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/01 14:40 UTC 版)

井上眞一監督、2013年1月2日

井上 眞一(いのうえ しんいち、1946年10月5日 - 2024年12月31日)は、愛知県名古屋市千種区出身のバスケットボール指導者[1]桜花学園高等学校バスケットボール部監督。

来歴

名古屋市立振甫中学校愛知県立中村高等学校から早稲田大学に進みバスケットボール部に所属するも、いじめに近いしごきを受け、1カ月も経たずに退部。その後は同好会を作ってバスケットボールを続ける[2][3]

卒業後は医療機器メーカーに就職するも3ヶ月で退職、1971年の8月に教員採用試験を受け翌9月から名古屋市の中学校教員になる。当初は男子の指導をしていた。この間、全日本教員バスケットボール選手権大会に出場し優勝している[2][4]

名古屋市立楠中学校を経て名古屋市立守山中学校に異動、同校女子バスケットボール部で1980年より全中8連覇のうち6連覇まで導いた[2]

1986年、当時既に全国大会で上位に進出していた名古屋短期大学付属高校(現:桜花学園高校)の監督にプロコーチとして就任。1年目でインターハイ初優勝となり、以来インターハイ25回、ウインターカップ24回、国体22回の計71回の優勝を決めている[5]

また、1988年から2001年までは、全日本ジュニア(現U-18)のヘッドコーチとして国際大会でも指揮を執っていた[2]

2022年のインターハイは体調不良のため長門明日香アシスタントコーチが代行として指揮を執り[6]、ウインターカップでもアシスタントコーチに回った[7]

2023年、日本バスケットボール殿堂に表彰される[8]

2024年12月31日、名古屋市内で死去した。78歳没[9]

2025年6月29日、名古屋市中区のホテルでお別れの会が開催された[1]

著書

  • 『勝利にひそむ運と必然』(六法出版社、2001年)- 『日本最高峰のバスケ学 桜花流・上達論』(東邦出版、2018年、構成:三上太)として加筆修正のうえ再刊
  • 『桜花学園高のファンダメンタル : 井上眞一コーチのメソッド』(ムック、ベースボール・マガジン社、2014年)- 監修。後に改題し単行本化「バスケットボール桜花学園高のファンダメンタル」、2016年

脚注

  1. ^ a b “女子バスケの名将・桜花学園前監督の井上真一さんお別れ会 教え子ら500人が駆け付けしのぶ”. 中日新聞. (2025年6月29日). https://www.chunichi.co.jp/article/1090412 2025年7月1日閲覧。 
  2. ^ a b c d 「勝利にひそむ運と必然」より。
  3. ^ 桜花学園高バスケットボール部監督 井上真一さん(66)「しごき受け退部、今も挫折感」『朝日新聞』2013年1月24日
  4. ^ 土曜教養講座「中村未来塾」第11回報”. 2017年2月1日閲覧。
  5. ^ バスケットボール部 部活動 桜花学園高等学校”. 2018年10月12日閲覧。
  6. ^ 【四国インターハイ/現地レポート④】男女3回戦 -対戦相手に意識を向けすぎた桜花学園、悔恨の夏- 公益財団法人日本バスケットボール協会 2022年7月29日
  7. ^ 恩師をサポートして母校の桜花学園を率いる長門明日香コーチ「選手の気持ちに全力で応えてあげたい」 バスケット・カウント 2022年12月17日
  8. ^ 日本バスケットボール協会公式Facebook 2023年3月31日
  9. ^ 井上真一さん死去、バスケ名将 女子の愛知・桜花学園高元監督 | 共同通信”. 共同通信 (2024年12月31日). 2024年12月31日閲覧。

関連項目




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