五聲とは? わかりやすく解説

ご‐せい【五声】

読み方:ごせい

中国・日本音楽で、音階構成する宮(きゅう)・商・角・徴(ち)・羽(う)の五つの音。特に、雅楽声明(しょうみょう)での用語。五音(ごいん・ごおん)。→七声

五更第5番目の時刻戊夜(ぼや)。


五声

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/14 17:17 UTC 版)

五声(ごせい)は、中国の音楽で使われる階名五音(ごいん)ともいう。

(きゅう)、(しょう)、 (かく)、 (ち)、 (う)の五つ。音の高低によって並べると、五音音階ができる。西洋音楽の階名で、宮をドとすると、商はレ、角はミ、徴はソ、羽はラに相当する。後に変宮(宮の低半音)と変徴(徴の低半音)が加えられ、七声または七音となった。変宮と変徴はシとファ#に相当する。宮・商・角・変徴・徴・羽・変宮で、七音音階を形成する。これは教会旋法のリディア旋法の音階に等しい。すなわち宮をファとすると宮・商・角・変徴・徴・羽・変宮はファ・ソ・ラ・シ・ド・レ・ミに相当する。

五声は三分損益法に基づいている。三分損益法は西洋のピタゴラス音律の原理と同一のものであるため、上記のような西洋音楽の音階との対応を示すことが可能となっている。

中国の漢王朝で書かれた『史記』25巻「律書第三[1]」に「律數 九九八十一以為宮 三分去一 五十四以為徵 三分益一 七十二以為商 三分去一 四十八以為羽 三分益一 六十四以為角」とある。

これは宮を81とすると以下のような比率となることを示している。

 司馬遷 (中国語), 史記/卷025, ウィキソースより閲覧。 

  • ^ 『中国の音楽世界』田畑佐和子、岩波書店、1990年。ISBN 4-00-430115-7 
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