乙瑛碑
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 03:42 UTC 版)
乙瑛碑(いつえいひ、八分隷)の全名は『魯相乙瑛置孔廟百石卒史碑(ろしょういつえいちこうびょうひゃくせきそつしひ)』などという。建碑は永興元年(153年)。山東省曲阜の孔廟に現存する。碑文は、全18行、各行40字で、内容は、桓帝のとき、魯国の相であった乙瑛の申請によって魯の孔子廟に百石の卒史(そつし、漢代の書記の官名)を置いて廟を守らせることになった次第およびその関係者の功績を記したものである。結体は緊密で謹厳、筆力は雄健で波磔は力強く、漢代の隷書の中でも優れた碑である。
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