三人の大天使と若いトビアスとは? わかりやすく解説

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三人の大天使と若いトビアス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 05:27 UTC 版)

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『三人の天使と若いトビアス』
イタリア語: Tre arcangeli e Tobiolo
作者フィリッピーノ・リッピ
製作年1485年頃
種類板上に油彩
寸法100 cm × 127 cm (39 in × 50 in)
所蔵サバウダ美術館トリノ

三人の大天使と若いトビアス』(さんにんのだいてんしとわかいトビアス、伊:Tre arcangeli e Tobiolo)は、イタリアルネサンス期の巨匠、フィリッピーノ・リッピが1485年頃に制作した板上の油彩画である。トリノサバウダ美術館に所蔵されている。

ロンドンにある『東方三博士の礼拝』に似た岩の多い風景を背景に、絵画は三人の大天使を表している。左側がミカエル、中央がラファエル、そしてユリを抱いたガブリエルである。さらに、トビトの息子である若いトビアスもいっしょに描かれている。画面下部にいる犬を伴ったトビアスは、父の目の病を治す魚を手に持っている。

場面はフランチェスコ・ボティチーニの『トビアスの旅』に明らかに触発されたものである。『トビアスの旅』は、かつてフィレンツェのフィレンツェ教会にあったが、現在はウフィツィ美術館に所蔵されている。一方、本作の天使はブランカッチ礼拝堂にあるフィリッピーノ自身の手になる天使に類似しているが、引き伸ばされた姿と捻じれている繊細な描線はフィリッピーノの師であったサンドロ・ボッティチェッリを想起させる。風景の地平線は、いまだレオナルド・ダ・ヴィンチが用いたスフマートによるぼかしの表現はなされていない。

本作は、かつてボッティチェッリ、またはその工房によるものと見なされていた。

関連項目

参考文献

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