一噌幸弘とは? わかりやすく解説

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一噌幸弘

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/18 03:11 UTC 版)

一噌 幸弘(いっそう ゆきひろ)は、日本の能楽笛方(能管奏者)、作曲家。能楽一噌流に属し、伝統的な能の笛を現代音楽や即興演奏、異分野とのコラボレーションに活かす活動で知られる。重要無形文化財総合指定保持者[1]。東京都練馬区大泉出身[2]

経歴

9歳で初舞台を踏み、父で能管奏者の一噌幸政に師事して能管を学ぶ[3]。 1991年からは自主コンサート「ヲヒヤリ」を主宰し、能楽堂を舞台に現代的要素を取り入れた公演を続けている[4]。 2012年からは自身のプロデュースによる「能楽堂へ行こう」シリーズを開始し、能の新しい魅力を伝える活動を行っている[5]

主な活動

  • 2006年:東京フィルハーモニー交響楽団(指揮:金聖響)と共演し、自作の組曲『笛ファンタジア』(編曲:山田武彦)およびバッハ《管弦楽組曲第2番 BWV1067》を演奏。能管の新たな可能性を示したコンサートとして注目された[6]
  • 2023年:銕仙会能楽研修所にて舞踊作品《12拍子の三番叟》を披露[7]
  • 2025年:フラメンコギタリスト沖仁との公演「能楽×フラメンコ」に出演し、能笛・リコーダー・田楽笛による即興演奏を行った[8]

受賞歴

  • 第24回ミュージック・ペンクラブ音楽賞 コンサート・パフォーマンス部門(読売日本交響楽団との共演による、2011年)[9]
  • 日本文化藝術財団「創造する伝統賞」(第2回、2010年)[10]
  • 重要無形文化財総合指定保持者[11]

出典

  1. ^ 日本文化藝術財団「授賞者プロフィール:一噌幸弘」
  2. ^ 練馬経済新聞「大泉出身の能楽笛方・一噌幸弘さんが地元でライブ-洋楽器とコラボも」2013年7月29日
  3. ^ Performing Arts Network Japan「能の音楽から現代へ羽ばたく 革新者・一噌幸弘に聞く」(2005年12月28日)
  4. ^ 同上
  5. ^ 能楽公演情報アーカイブ「能楽堂へ行こう 第一夜 替ノしらせ」(2012年11月5日)
  6. ^ Performing Arts Network Japan「能の音楽から現代へ羽ばたく 革新者・一噌幸弘に聞く」(2005年12月28日)
  7. ^ 毎日新聞「ダンスデュオ『Thick&Tight』が日本で初公演」2023年10月26日
  8. ^ 毎日新聞「能楽×フラメンコ、超絶技巧の競演 一噌『意味のある融合を』」2025年8月28日夕刊
  9. ^ 読売日本交響楽団公式「2011年度『第24回ミュージック・ペンクラブ音楽賞』を受賞」(2012年2月7日)
  10. ^ 日本文化藝術財団「授賞者プロフィール:一噌幸弘」
  11. ^ 同上

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