一つの結末
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/10 02:56 UTC 版)
元看護婦の風見が志砂の自殺原因を調査し始めたことから、千砂は自分の記憶の底に封印されていた母親の死について思い出す。自分が母親を殺したことを知った千砂は生への執着を失い、まっすぐに死に向かっていく。そのような時にも「俺は父さんのようには逃げない」という一砂の言葉は、千砂の愛を純粋なものに聖化する。千砂は看病する一砂に対して死ぬ間際に「あなたを弟でもなく...父さんの代わりにでもなく愛したわ、本当よ、命をかけて」と話す。一砂は「千砂といっしょにいたのは僕がそうしたかったからだ、僕は千砂を選んだ」と思いを伝え、千砂は一砂の頬に手を当てながら「それ以上の言葉はないわ」と感謝する。一砂は病気が再発したことを告げ、千砂と一緒に逝くことを伝え、千砂からもらった薬を飲む。
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