ヴァイオリン協奏曲 RV 317とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ヴァイオリン協奏曲 RV 317の意味・解説 

ヴァイオリン協奏曲 RV 317

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/25 05:00 UTC 版)

ヴァイオリン協奏曲ト短調 RV 317は、アントニオ・ヴィヴァルディ1729年に作曲したヴァイオリン協奏曲の一つ。また、『6つの協奏曲』作品12の第1番。スズキ・メソードのヴァイオリン教本に掲載されている。

特徴

この曲はヴィヴァルディの協奏曲の中では稀なタイプの曲である。特に1楽章にその傾向が見られる。具体的に述べると、

  • 第1楽章が2/4拍子であること。
  • 第1楽章がリトルネロ形式ではないこと。
  • ヴィヴァルディの協奏曲の第1楽章といった感じがなく、テンポや強弱によっては緩徐楽章と見受けられるシーンがあること

等である。

楽曲構成

第1楽章

Allegro. 2/4拍子のト短調。5つのトゥッティ(2つの動機からなる)と4つのソロよりなる。第2、第3トゥッティは提示されたトゥッティとはまったく異なり、リトルネロとは呼べない。第4トゥッティで提示されたトゥッティの第1動機を、最後のトゥッティで第2動機を演奏する。ヴィヴァルディの協奏曲にほとんど見られない稀なケースである。

第2楽章

Largo. 3/4拍子のト短調。最初に17小節のトゥッティがある。2つのトゥッティの間にソロを挟む、ヴィヴァルディの協奏曲の第2楽章によく見られるケースである。最後の7小節のトゥッティは、冒頭部のトゥッティが凝縮されているものである。

第3楽章

Allegro. 3/8拍子のト短調。5つのトゥッティ(2つの動機からなる)と4つのソロよりなる。第1楽章とは異なり、リトルネロ形式である。一方ソロはとても華やかである。ヴィヴァルディの典型的な第3楽章である。

知名度や難易度

この曲は、各教則本で紹介されているため、ヴァイオリン学習者にはなじみ深い曲である。特に難しい技巧はないが、第3楽章の最後のソロでは、移弦の技術が要求される。

外部リンク

ヴァイオリン協奏曲ト短調 RV 317の楽譜 -国際楽譜ライブラリープロジェクトPDFとして無料で入手可能。


「ヴァイオリン協奏曲 RV 317」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ヴァイオリン協奏曲 RV 317」の関連用語

ヴァイオリン協奏曲 RV 317のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ヴァイオリン協奏曲 RV 317のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのヴァイオリン協奏曲 RV 317 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS