ロング・ウェイ・アップとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ロング・ウェイ・アップの意味・解説 

ロング・ウェイ・アップ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/17 07:00 UTC 版)

『ロング・ウェイ・アップ』
ブライアン・イーノ&ジョン・ケイルスタジオ・アルバム
リリース
録音 1990年4月 - 7月 サフォーク ウィルダーネス・スタジオ
ジャンル アート・ロック
時間
レーベル オーパル・レコード
オール・セインツ・レコード英語版(リイシュー)
プロデュース ブライアン・イーノ、ジョン・ケイル
専門評論家によるレビュー
ブライアン・イーノ アルバム 年表
Textures
(1989年)
ロング・ウェイ・アップ
(1990年)
ナーヴ・ネット
(1992年)
ジョン・ケイル 年表
ソングス・フォー・ドレラ
(with ルー・リード)
(1990年)
ロング・ウェイ・アップ
(1990年)
パリ・セベイユ
(1991年)
テンプレートを表示

ロング・ウェイ・アップ』(Wrong Way Up)は、ブライアン・イーノジョン・ケイル1990年に連名で発表したスタジオ・アルバム

背景

全曲ともボーカル入りの楽曲で、「ワン・ワード」と「クライム・イン・ザ・デザート」ではイーノとケイルのデュエット・ボーカルがフィーチャーされており、残りの曲でも両名がボーカル・パートを分担した[1]。なお、イーノが自身のアルバムでボーカルも披露したのは、『ビフォア・アンド・アフター・サイエンス』(1977年)以来13年ぶりである[2]

「リヴァー」のみイーノが単独で作詞・作曲しており、ケイルはこの曲の録音に参加していない[1]

評価

William Ruhlmannはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「イーノがここまでメインストリーム寄りになったのは『アナザー・グリーン・ワールド』以来、ケイルがここまでキャッチーになったのは『Honi Soit』以来である」「両名のアルバムの中でも最高傑作の一つ」と評している[3]。Greg Kotは1990年10月25日付の『シカゴ・トリビューン』紙において4点満点中3点を付け「このアルバムの核心はケイルとイーノの歌声である」と位置づけた上で、イーノの歌に関して「ゴスペルやカントリー&ウェスタンへの興味が反映されている」、ケイルの歌に関して「海から流れ込んできたウェールズの霧を思わせる」と評している[4]。また、Ira Robbinsは『エンターテインメント・ウィークリー』誌のレビューでA-を付け「シリアスなアーティスト達でさえ、時には楽しみたいものであり、『ロング・ウェイ・アップ』は事もあろうに、キャッチーなポップ・アルバムとなった」と評している[5]

収録曲

特記なき楽曲はブライアン・イーノとジョン・ケイルの共作。

  1. レイ・マイ・ラヴ - "Lay My Love" - 4:44
  2. ワン・ワード - "One Word" - 4:34
  3. イン・ザ・バックルーム - "In the Backroom" - 4:02
  4. エムプティ・フレイム - "Empty Frame" - 4:26
  5. コルドバ - "Cordoba" - 4:25
  6. スピニング・アウェイ - "Spinning Away" - 5:27
  7. フットステップス - "Footsteps" - 3:13
  8. ビーン・ゼア・ダン・ザット - "Been There, Done That" - 2:52
  9. クライム・イン・ザ・デザート - "Crime in the Desert" - 3:42
  10. リヴァー - "The River" (Brian Eno) - 4:21

アメリカ盤リマスターCDボーナス・トラック

  1. "You Don't Miss Your Water" (William Bell) - 3:46
  2. - "Palanquin" - 2:36

ヨーロッパ盤リマスターCDボーナス・トラック

  1. "Grandfather's House" - 3:08
  2. "You Don't Miss Your Water" (W. Bell) - 3:46

参加ミュージシャン

脚注

  1. ^ a b CD英文ブックレット内クレジット
  2. ^ O'Leary, Chris (2017年10月15日). “Brian Eno / John Cale: Wrong Way Up Album Review”. Pitchfork. Condé Nast. 2018年7月28日閲覧。
  3. ^ Ruhlmann, William. “Wrong Way Up - Brian Eno, John Cale”. AllMusic. 2018年7月28日閲覧。
  4. ^ Kot, Greg (1990年10月25日). “Simple, Soulful Album”. Chicago Tribune. 2018年7月28日閲覧。
  5. ^ Robbins, Ira (1990年11月16日). “Wrong Way Up”. Entertainment Weekly. Meredith Corporation. 2018年7月28日閲覧。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  ロング・ウェイ・アップのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ロング・ウェイ・アップ」の関連用語

ロング・ウェイ・アップのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ロング・ウェイ・アップのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのロング・ウェイ・アップ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS