レクサムAFCとは? わかりやすく解説

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レクサムAFC

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/19 11:04 UTC 版)

レクサムAFC
原語表記 Wrexham Association Football Club
愛称 The Red Dragons
The Robins
クラブカラー
創設年 1864年
所属リーグ EFLチャンピオンシップ
所属ディビジョン 2
ホームタウン レクサム
ホームスタジアム レースコース・グラウンド
収容人数 10,771
代表者 ライアン・レイノルズ
ロブ・マケルヘニー
監督 フィル・パーキンソン
公式サイト 公式サイト
ホームカラー
アウェイカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

レクサム・アソシエーション・フットボール・クラブ: Wrexham Association Football Club)は、ウェールズの都市レクサムを本拠地とするサッカークラブである。2025-26シーズンはEFLチャンピオンシップ(2部)に所属。

来歴

2007年

ウェールズのレクサムに本拠地を置くクラブではあるが、イングランドのサッカーリーグに参戦している。1864年創設のウェールズ最古のプロクラブであり、世界でもクリスタル・パレスFC(1861年)、ノッツ・カウンティFC(1862年)、ストーク・シティFC(1863年)に次ぐ古いプロクラブである。本拠地レースコース・グラウンド英語版は1877年にウェールズ初の国際試合が開催された球技場であり、現在でも国際試合が開催されている世界最古のサッカースタジアムである。

ウェールズのカップ戦であるウェルシュカップで最多23度の優勝を経験している。しかし1995年以降イングランドのリーグに所属しているウェールズのチーム(他にもカーディフ・シティFCスウォンジー・シティAFCニューポート・カウンティAFCなど)は同カップ戦に出場出来なくなった為1995年の優勝以来このタイトルからは遠ざかっている。

ウェルシュカップではウェールズのクラブ屈指の成績を残していたが、1921-22シーズンから参入したリーグ戦では長らく低迷し、初めて2部リーグに昇格したのは1978-79シーズンだった。そのシーズンに15位となったのが今までのクラブ歴代最高位であり、カーディフやスウォンジーとは違い、1部リーグの昇格経験はまだ無い。その3年後の1981-82シーズンに21位で2部から降格した。これまでに2部リーグに所属したのも僅か4シーズンのみである。クラブはその後更に低迷の一途を辿り、2007-08シーズンにプロリーグである4部リーグからノンプロリーグの5部に初降格した。

2006年にオーナー変更に伴いクラブ名をレクサム・アソシエーション・フットボール・クラブからレクサム・フットボール・クラブに変更したが、2013年に元の名称であるレクサム・アソシエーション・フットボール・クラブに戻した[1][2]

FAカップの最高成績はベスト8、EFLカップの最高成績もベスト8である。また、UEFAカップウィナーズカップでも1975-76シーズンにベスト8の成績を残している。

2020年11月、カナダ人映画俳優のライアン・レイノルズと、米国人俳優のロブ・マケルヘニー英語版がクラブを買収。この買収は投票したレクサム サポーターズ トラストの 2,000 人のメンバーの 98.6% の支持を受けて、2021年2月に完了した[3][4]

2021-22シーズン

新たにTiktokExpediaがスポンサーにつき、前年のリーグ2(4部)の得点王でリーグ最優秀選手、ベストイレブン受賞のFWポール・マリンやサンダーランドボルトンリーグ1(3部)やチャンピオンシップ(2部)の監督を務めたフィル・パーキンソンを監督に迎えるなどの積極的な投資により、クラブはリーグで最終節まで優勝を争ったが2位となり、昇格プレーオフで敗退した。また、FAトロフィーでも決勝に進出したが敗れた。リーグベストイレブンにはマリンのほか、DFアーロン・ハイデンとMFジョーダン・デイビスが選ばれた。

レクサムは同時にFIFA22に登場した。これはシリーズに登場する最初のプロリーグ以外のチームであった。

このシーズンの模様は「ようこそレクサムへ」というドキュメンタリーシリーズとなり、日本ではDisney+で配信された。

2022-23シーズン

マリンを中心に昨年度の勢いのまま好スタートを切ったが、この年はマリンを上回る驚異的なスペースで得点を重ね"ノンリーグのハーランド"と称されたマカーリー・ラングスタッフ[5]を擁するノッツ・カウンティと激しい優勝争いを繰り広げた。

2023年3月23日、正GKのロブ・レイントンの負傷を受け、かつて2005年にレクサムでプレーしていて、すでに引退していた元イングランド代表GKのベン・フォスターをシーズン終了までの短期契約で現役復帰させ獲得した[6]

2023年4月10日、両チームともに勝ち点100で迎えたホームでの首位攻防戦は、3-2のレクサムリードで迎えた後半アディショナルタイムに与えたPKをフォスターが見事セーブしノッツ・カウンティに勝利。レクサムは首位に浮上し、以後首位の座を譲ることなくリーグを制覇。15年ぶりのフットボールリーグ昇格を決めた[7]

最終的にレクサムは勝ち点111のリーグ新記録を達成。最多勝利(34勝)、最小敗戦(3敗)の記録も更新した。得点王こそラングスタッフの42点に及ばなかったが、マリンはこの年38ゴールを記録した。 このシーズンの模様はようこそレクサムへのシーズン2で配信された。

2023-24シーズン

15年ぶりのフットボールリーグのシーズンは、開幕前のプレシーズンツアーでマリンが肋骨4本の骨折と肺挫傷の重症を負い、エースを欠いて開幕を迎えた。8月20日の5-5の試合後にGKベン・フォスターが引退を表明。急遽アーセナルからGKアーサー・オコンクウォをレンタルで獲得。オコンクウォはリーグ14試合で完封するなどこのシーズンのベストイレブンに選ばれる活躍をし、9月に復帰したマリンもリーグのベストイレブンに選ばれる活躍を見せ、チームは2位で昇格を決め、1シーズンでEFLリーグ1へと進んだ。 このシーズンの模様はようこそレクサムへのシーズン3で配信された。

2024-25シーズン

4月26日の第45節でチーム勝利しは2位を確定して昇格を決め、1シーズンで1981年以来の二部リーグであるEFLチャンピオンシップへと進んだ。これはフットボールリーグの歴史上初の3年連続昇格を決めたチームとなった[8]


クラブ各種記録

1試合最多観客動員試合

1試合最多得点勝利試合

1試合最多失点敗戦試合

タイトル

国内タイトル

国際タイトル

  • なし

過去の成績

シーズン ディビジョン FAカップ EFLカップ 欧州カップ / その他 最多得点者
リーグ 順位 選手 得点数
2004-05 リーグ1 46 13 14 19 62 80 43 22位 2回戦敗退 2回戦敗退 フットボールリーグトロフィー 優勝
2005-06 リーグ2 46 15 14 17 61 54 59 13位 1回戦敗退 1回戦敗退 フットボールリーグトロフィー 1回戦敗退
2006-07 リーグ2 46 13 12 21 43 65 51 19位 3回戦敗退 2回戦敗退 フットボールリーグトロフィー 1回戦敗退
2007-08 リーグ2 46 10 10 26 38 70 40 24位 1回戦敗退 2回戦敗退 フットボールリーグトロフィー 1回戦敗退
2008-09 カンファレンス・ナショナル 46 18 12 16 64 48 64 10位 予選4回戦敗退 FAトロフィー 4回戦敗退
2009-10 カンファレンス・ナショナル 44 15 13 16 45 39 58 11位 2回戦敗退 FAトロフィー 1回戦敗退
2010-11 カンファレンス・ナショナル 46 22 15 9 66 49 81 4位 予選4回戦敗退 FAトロフィー 2回戦敗退
2011-12 カンファレンス・ナショナル 46 30 8 8 85 33 98 2位 3回戦敗退 FAトロフィー
ウェルシュカップ
1回戦敗退
3回戦敗退
2012-13 カンファレンス・ナショナル 46 22 14 10 74 45 80 5位 1回戦敗退 FAトロフィー 優勝
2013-14 カンファレンス・ナショナル 46 16 11 19 61 61 59 17位 2回戦敗退 FAトロフィー 2回戦敗退
2014-15 カンファレンス・ナショナル 46 17 15 14 56 52 66 11位 3回戦敗退 FAトロフィー 準優勝
2015-16 ナショナルリーグ 46 20 9 17 71 56 69 8位 予選4回戦敗退 FAトロフィー 2回戦敗退
2016-17 ナショナルリーグ 46 15 13 18 47 61 58 13位 予選4回戦敗退 FAトロフィー 1回戦敗退
2017-18 ナショナルリーグ 46 17 19 10 49 39 70 10位 予選4回戦敗退 FAトロフィー 1回戦敗退
2018-19 ナショナルリーグ 46 25 9 12 58 39 84 4位 2回戦敗退 FAトロフィー
ナショナル・プレーオフ2019
2回戦敗退
準々決勝敗退
2019-20 ナショナルリーグ 37 11 10 16 46 49 43 19位 1回戦敗退 FAトロフィー
チャレンジカップ
1回戦敗退
準々決勝敗退
2020-21 ナショナルリーグ 42 19 11 12 64 43 68 8位 予選4回戦敗退 FAトロフィー 3回戦敗退
2021-22 ナショナルリーグ 44 26 10 8 91 46 88 2位 1回戦敗退 FAトロフィー 準優勝 ポール・マリン 26
2022-23 ナショナルリーグ 46 34 9 3 116 43 111 1位 4回戦敗退 FAトロフィー 4回戦敗退 ポール・マリン 38
2023-24 リーグ2 46 26 10 10 89 52 88 2位 4回戦敗退 EFLトロフィー ベスト32敗退 ポール・マリン 24
2024-25 リーグ1 46 2位 1回戦敗退 EFLトロフィー 準決勝敗退

欧州の成績

歴代監督

歴代所属選手

参考文献

  1. ^ Fans vote on changing Reds' name back to Wrexham AFC” (英語). The Leader (2013年6月11日). 2024年5月1日閲覧。
  2. ^ Club” (英語). The Wrexham Insider. 2024年5月1日閲覧。
  3. ^ "DONE DEAL: Ryan Reynolds and Rob McElhenney acquire Wrexham AFC". The Non-League Paper. 16 November 2020. Retrieved 16 November 2020.
  4. ^ "Ryan Reynolds and Rob McElhenney: Hollywood stars to take over Wrexham". BBC Sport. 16 November 2020. Retrieved 16 November 2020.
  5. ^ https://sport.optus.com.au/news/powered-by-the-athletic/os49508/the-non-league-haaland-macauley-langstaffs-bid-to-be-the-countrys-top-goalscorer-powered-by-the-athletic ]- Sports.optus.com.au 2023年3月22日
  6. ^ Ben Foster signs until end of season - Official website of Wrexham AFC 2023年3月23日
  7. ^ Hunter, Andy (2023年4月10日). “Ben Foster save takes Wrexham close to promotion with win over Notts County” (英語). The Guardian. ISSN 0261-3077. https://www.theguardian.com/football/2023/apr/10/wrexham-notts-county-national-league-match-report 2023年4月10日閲覧。 
  8. ^ Long, Dan (2025年4月26日). “Wrexham promoted: How Ryan Reynolds, Rob McElhenney and Phil Parkinson steered the Red Dragons to back-to-back-to-back promotions” (英語). Sky Sports. https://www.skysports.com/football/news/11095/13349305/wrexham-promoted-how-ryan-reynolds-rob-mcelhenney-and-phil-parkinson-steered-the-red-dragons-to-back-to-back-to-back-promotions#:~:text=Analysis-,Wrexham%20promoted%3A%20How%20Ryan%20Reynolds%2C%20Rob%20McElhenney%20and%20Phil%20Parkinson,%2Dback%2Dto%2Dback%20promotions&text=No%20club%20in%20the%20history,April%2026%202025%2C%20that%20was. 2025年4月26日閲覧。 

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