ルナ1960Bとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ルナ1960Bの意味・解説 

ルナ1960B

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/28 18:22 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
Luna E-3 No.2
任務種別 月フライバイ
任務期間 軌道投入に失敗
特性
宇宙機種別 ルナE-3
製造者 OKB-1
打ち上げ時重量 279 kg
任務開始
打ち上げ日 1960年4月16日 16:07:41(UTC)
ロケット ルナ8K72 s/n L1-9A
打上げ場所 バイコヌール宇宙基地ガガーリン発射台

ルナ1960B(Luna 1960B)[1]またはルナE-3 No.2(Luna E-3 No.2)[2]は、1960年の打上げ失敗で失われたソビエト連邦宇宙船である。重さ279kgのルナE-3宇宙船[3]は2回打ち上げられ全て失敗したが[4]、その2回目にあたる[4]月周回軌道で月の周囲を飛行し、月の裏を含む月面の画像を撮影することを目的としていた。ルナE-3は、ルナ3号を打ち上げたルナE-2Aと似たデザインだったが、より高解像度のカメラを積んでおり、より接近したフライバイを行う予定であった。

打上げ

ルナ1960Bは1960年4月16日16:07:41(UTC)にルナ8K72ローンチ・ヴィークルに積まれて[5]バイコヌール宇宙基地ガガーリン発射台から打ち上げられた[2]。ブロックBの外部取付け式補助エンジンは75%の推力しか出さず、打上げのほぼ直後にブースターから分離した。ローンチ・ヴィークルは約200mの高さまで上昇したが、不均衡な推力により残りの外部取付け式補助エンジンが外れ、ランダムな方向に飛散した。そのうち2つは地面に向かって真っ逆さまに落下し、3つ目は恐怖する観客の頭上を越え、組立棟付近で墜落、爆発して窓を破損した。コアステージはさらにしばらく飛び続け、パッドから約2kmの塩湖に墜落した。この災難により、打上げ施設はかなりの損傷を被った[5]。ミッションに関する情報が出される前に、アメリカ航空宇宙局はこれが周回軌道で月を撮影する試みであることを正しく把握していた[1]

出典

[脚注の使い方]
  1. ^ a b Williams, David R. (2005年1月6日). “Tentatively Identified Missions and Launch Failures”. NASA NSSDC. 2010年7月30日閲覧。
  2. ^ a b McDowell, Jonathan. “Launch Log”. Jonathan's Space Page. 2010年7月26日閲覧。
  3. ^ Wade, Mark. “Luna E-3”. Encyclopedia Astronautica. 2010年11月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年7月26日閲覧。
  4. ^ a b Krebs, Gunter. “Luna E-3”. Gunter's Space Page. 2010年7月26日閲覧。
  5. ^ a b Wade, Mark. “Soyuz”. Encyclopedia Astronautica. 2010年1月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年7月26日閲覧。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ルナ1960B」の関連用語

ルナ1960Bのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ルナ1960Bのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのルナ1960B (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS