ルサールカの『生態』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 22:50 UTC 版)
ルサールカは季節によって住みかを変え、冬は川に、夏は森の中や樹下に開けた空き地に住んだと信じられた。死者の魂であるために、冬は冷たい水の底の暗がりに留まっており、季節が夏に向かうにつれて水温が高くなっていくと、死者たちが住むとされる木の上に移るのである。昼間はボサボサの髪で森の中をうろつきまわり、畑を飛び跳ねる。美貌と優しい声や、歌や踊りで人間の若い男を魅了した。この邪悪なニンフに魅了された人間は、水の中に引きずり込まれたり、水中に突き落とされた。 И.М.スニェギレフは、ルサールカは水中に住み、聖霊降臨祭かセミークからペトロフの日(ユリウス暦6月29日)まで地上をさまよい、森の古い樫を隠れ家にし、小枝の上でがたがた震えているという説を紹介している。С.マクシーモフはこのように記した。夜、月がことのほか明るい晩に、ルサールカは木の枝を鳴らし、互いにオーオーと声を掛け合って、楽しく舞う。
※この「ルサールカの『生態』」の解説は、「ルサールカ」の解説の一部です。
「ルサールカの『生態』」を含む「ルサールカ」の記事については、「ルサールカ」の概要を参照ください。
- ルサールカの『生態』のページへのリンク