ルイーズ・コレとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ルイーズ・コレの意味・解説 

ルイーズ・コレ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/25 21:39 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ルイーズ・コレ

ルイーズ・コレ(Louise Colet, 1810年9月15日 - 1876年3月9日)は、フランスの詩人。エクス・アン・プロヴァンスの郵便局長の娘ルイーズ・ルヴォワルとして生まれる。若くして詩に才能を示し、地方のサロンで評判を取った後、1835年にフルート奏者のイポリット・コレと結婚。パリに移り住み、シャトーブリアンサント・ブーヴベランジェといった有名作家に働きかけて自身の詩集の推薦や助成金・文学賞などの支持を得る。1838年からは哲学者ヴィクトル・クザンと愛人関係となり、クザンは政府に働きかけて彼女への補助金が降りるよう便宜を図った。のちに生まれた娘アンリエットは愛人クザンとの間に生まれた子供である。

その放恣な生活はパリ中に知られていたが彼女自身は世間を気にせず、1846年にはまだ無名であった25歳のギュスターヴ・フロベールとパリで知り合い、11歳年下の彼と新たな愛人関係を作った。この関係はフロベールが彼女に絶縁状を送りつける1854年まで続き、その間にもコレは新たな愛人を作り続け、そのことをフロベールにも隠さなかった。彼女が流した浮名の相手には他にアルフレッド・ド・ヴィニーアルフレッド・ド・ミュッセなどがいる。前述の絶縁状は彼女があまりに自分の生活に介入しようとすることに対しフロベールが怒ったことから書かれたもので、コレはこのことでフロベールをうらみ続け、自作の中で彼を登場させ嘲笑の的にした。コレは1876年にパリで死去した。

参考文献

関連文献

  • フロベール 『フロベールの手紙―ルイズ・コレ宛 』 生島遼一訳、アテナ書院、1948年
  • 『哲学の歴史〈第8巻〉社会の哲学 18-20世紀』伊藤邦武編、4章「十九世紀フランス哲学の潮流」執筆:川口茂雄、中央公論新社、2007年11月。ISBN 412403525X



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ルイーズ・コレ」の関連用語

ルイーズ・コレのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ルイーズ・コレのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのルイーズ・コレ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS