リクレル数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/12 04:31 UTC 版)
リクレル数(Lychrel number)とは、桁を前後反転させたものと自身との和を求め(この操作をリクレルプロセスと呼ぶ)、得られた値について同様の操作を繰り返したときに回文数にならない自然数のことである。このプロセスは、これに関連する最も有名な数に因んで「196アルゴリズム」と呼ばれることもある。十進数におけるリクレル数の存在はまだ証明されていないが、196などの多くの数がヒューリスティクス[1]や統計的根拠に基づいてリクレル数であることが予想されている。リクレル(Lychrel)という名前は、ウェイド・ヴァンランディンガム(Wade VanLandingham)が、自身のガールフレンドのファーストネームであるシェリル(Cheryl)のアナグラムから名付けたものである[2]。
- ^ O'Bryant, Kevin (2012年12月26日). “Reply to Status of the 196 conjecture?”. Math Overflow. 2020年8月17日閲覧。
- ^ “FAQ”. 2006年12月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月17日閲覧。
- ^ a b Brown, Kevin. “Digit Reversal Sums Leading to Palindromes”. MathPages. 2020年8月17日閲覧。
- ^ VanLandingham, Wade. “Lychrel Records”. p196.org. 2016年4月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年8月29日閲覧。
- ^ VanLandingham, Wade. “Identified Seeds”. p196.org. 2016年4月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年8月29日閲覧。
- ^ “On Non-Brute Force Methods”. 2006年10月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月17日閲覧。
- ^ 西山豊. “回文数と196”. 2020年8月17日閲覧。
- ^ “Bits and Pieces”. The Transactor (Transactor Publishing) 4 (6): 16–23. (1984) 2014年12月26日閲覧。.
- ^ Rupert, Dale (October 1984). “Commodares: Programming Challenges”. Ahoy! (Ion International) (10): 23,97–98 .
- ^ Rupert, Dale (June 1985). “Commodares: Programming Challenges”. Ahoy! (Ion International) (18): 81–84,114 .
- ^ Swierczewski, Lukasz; Dolbeau, Romain (23 June 2014). The p196_mpi Implementation of the Reverse-And-Add Algorithm for the Palindrome Quest. International Supercomputing Conference. Leipzig, Germany.
- ^ Dolbeau, Romain. “The p196_mpi page”. www.dolbeau.name. 2020年8月17日閲覧。
- ^ “Lychrel Records”. 2003年12月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年9月2日閲覧。
- ^ See comment section in A060382
- ^ “Letter from David Seal”. 2013年5月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月8日閲覧。
- 1 リクレル数とは
- 2 リクレル数の概要
- 3 スレッド、種子数、親族数
- 4 負数への拡張
- リクレル数のページへのリンク