リイシューねこちゃん
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/06 02:13 UTC 版)
リイシューねこちゃんは、ミュージシャンでアーティストの米津玄師と米津の個人事務所であるREISSUE RECORDS(リイシューレコーズ)のロゴとして使用されている猫の図案であり、そのキャラクターである[1][2][3]。
概要
リイシューねこちゃんは、米津玄師が描いた顔は横を向いた「スフィンクス座り」をした猫の一筆書き風[注 1]イラストが原案となっており[1][4][5]、2020年8月にREISSUE RECORDSによって図形が商標登録された(出願は2019年9月)[4]。
米津玄師のミュージックビデオ(MV)に透かしのように埋め込まれたり、MVの最後に表示されたり[6]、公式グッズのラベルとして使用されているほか、キャラクターとしてねこちゃんのイラスト入りグッズや図形を元にして米津玄師がデザインしたぬいぐるみが物品販売またはプロモーションに使用されている[5][7][8]。
リイシューねこちゃんの名前が登場する以前にも、猫のイラスト入りのグッズは販売されていたが、名前はdraw cat、nekochan[注 2]または空想ねこちゃん[注 2]という名前だった。これらがリイシューねこちゃんの姿態が違ったものなのか、別の猫なのかは公式に言及はないが、リイシューねこちゃんの図形が描かれた2025年に販売されたTシャツにはがらくたねこちゃんの名が付いている。
これらのグッズは、米津玄師の「楽曲やミュージックビデオを複合的に表現するアイテム」とされた[3]。
ぬいぐるみ
グッズの中でも特に人気なのはぬいぐるみで[5]、色違いのリイシューねこちゃんが販売されている[7]。
新型コロナウイルス感染拡大により2020年の「米津玄師 2020 TOUR / HYPE」のライブツアーは途中で中止になってしまったが[9]、ミント、ピンク、ホワイト[1]のリイシューねこちゃんのぬいぐるみはツアーグッズとして販売された。
2021年にはライブツアーはなかったが、REISSUE FURNITUREシリーズとして12月19日に抱き枕にもなる大型の「リイシューねこちゃん Grande」が販売され[10]、色はライトグレー、アプリコット・ベージュ、テラコッタの3色だった。
2025年の「米津玄師 2025 TOUR / JUNK」では、ベージュとブルー[注 3]、ブラックとレッド[注 3]の2種類がツアーグッズとして販売された[7]。
発売年 | 種類 | カラー | 備考 |
---|---|---|---|
2020年 | リイシューねこちゃん | ミント | 米津玄師 2020 TOUR / HYPE |
ピンク | 米津玄師 2020 TOUR / HYPE | ||
ホワイト | 米津玄師 2020 TOUR / HYPE、オンライン限定 | ||
2021年 | リイシューねこちゃん Grande | ライトグレー | REISSUE FURNITUREシリーズ、オンラインのみ |
アプリコット・ベージュ | REISSUE FURNITUREシリーズ、オンラインのみ | ||
テラコッタ | REISSUE FURNITUREシリーズ、オンラインのみ | ||
2025年 | リイシューねこちゃん | ベージュとブルー | 米津玄師 2025 TOUR / JUNK |
ブラックとレッド | 米津玄師 2025 TOUR / JUNK |
リイシューねこちゃんバス
2023年には、宮崎駿監督の映画『君たちはどう生きるか』の主題歌として書き下ろした「地球儀」のシングルCDをリリースしたことを記念し、「リイシューねこちゃんバス」が誕生し全国を走行して回った。「バス」[注 4]の外装にはリイシューねこちゃんと映画に登場するキャラクターであるアオサギのイラストが施されており、ガルウィングを開くと「バス」の中は「地球儀」のジャケットを再現した内装となっており、事前抽選で得た整理券を持ったファンたちそこで写真を撮ることが出来た[8][12]。内装にはリイシューねこちゃんのぬいぐるみがインテリアとして使用された[12]。
さらには、「リイシューねこちゃんアオサギ祭り」と称して、リイシューねこちゃんとアオサギの塗り絵に彩色を施しXに投稿すると抽選で「地球儀 ステッカー」が貰えるプロモーションも開催された。その際、アオサギの胸に付いた鮫の歯のような形状のマークがリイシューねこちゃんにも3つ描かれていた[13]。
脚注
注釈
- ^ 実際は一筆書きではない。
- ^ a b 座った状態でなく、四つ足で立っている。
- ^ a b この時からぬいぐるみの色を表すのに地毛の色だけでなく、目や口のコントラストの色も含まれるようになった。
- ^ 実際は乗用車に牽引された自走装置の無いキャンピングトレーラー[11]。
出典
- ^ a b c “リイシューねこちゃん/WHITE”. KENSHI YONEZU ONLINE STORE. REISSUE RECORDS. 2022年5月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年5月5日閲覧。
- ^ “米津玄師さん新曲「地球儀」リリース記念で、リイシューねこちゃんバス登場”. 徳島新聞デジタル. 徳島新聞 (2023年7月28日). 2025年5月5日閲覧。
- ^ a b “米津玄師、12/19よりインテリアシリーズ「REISSUE FURNITURE」の第二弾『リイシューねこちゃん Grande』限定発売”. Billboard JAPAN (2021年12月17日). 2025年5月5日閲覧。
- ^ a b “商標出願・登録情報”. 特許情報プラットフォーム. 独立行政法人工業所有権情報・研修館. 2025年5月4日閲覧。
- ^ a b c “[今週のナタリー]ねこちゃんがぬいぐるみに”. 音楽ナタリー. Natasha Inc (2020年1月25日). 2025年5月5日閲覧。
- ^ 米津玄師『米津玄師 - 地球儀 Kenshi Yonezu - Spinning Globe(Live)』(Video)、2023年7月25日。2025年5月5日閲覧。
- ^ a b c “米津玄師ツアー「JUNK」オフィシャルグッズ公開、リイシューねこちゃんぬいぐるみの新色も”. 音楽ナタリー. Natasha Inc (2024年12月27日). 2025年5月5日閲覧。
- ^ a b “米津玄師「リイシューねこちゃんバス」冒険の旅に出る”. JOYSOUND 音楽ニュース. JOYSOUND (2023年7月25日). 2025年5月5日閲覧。
- ^ “米津玄師さんHYPEツアー振替公演中止 「いつかまた何処かで集まりましょうね」|文化・芸能|PICKUPニュース”. 徳島新聞デジタル. 徳島新聞 (2020年7月31日). 2025年5月5日閲覧。
- ^ “米津玄師、「REISSUE FURNITURE」第2弾「リイシューねこちゃん Grande」発売”. BARKS (2021年12月17日). 2025年5月5日閲覧。
- ^ “本日の走行は終了しました”. リイシューねこちゃんバス. REISSUE RECORDS (2023年8月23日). 2025年5月5日閲覧。
- ^ a b “米津玄師、”リイシューねこちゃんバス”が全国をめぐるキャンペーン開催”. Billboard JAPAN (2023年7月26日). 2025年5月5日閲覧。
- ^ “リイシューねこちゃんアオサギ祭り”. 米津玄師 official site「REISSUE RECORDS」 (2023年8月12日). 2025年5月5日閲覧。
外部リンク
- 「リイシューねこちゃんバス」公式Xアカウント「@necochan_bus」
- リイシューねこちゃんのページへのリンク