ヤービス山とは? わかりやすく解説

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ヤービス山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/23 18:53 UTC 版)

ヤービス山
Mount Jarvis from the northeast
標高 4,091 m
所在地 アメリカ合衆国 アラスカ州
位置 北緯62度01分 西経143度37分 / 北緯62.017度 西経143.617度 / 62.017; -143.617座標: 北緯62度01分 西経143度37分 / 北緯62.017度 西経143.617度 / 62.017; -143.617
プロジェクト 山
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ヤービス山(ヤービスさん、: Mt. Jarvis)とは、北アメリカ大陸の北西部に存在するの1つである。

ただし、この山には目立つ峰が2つ存在していて、これら2つの峰は独立した山頂として見なされる場合もあるものの、本項ではヤービス山に存在する2つの目立つ峰として扱うものとする。

行政区分では、アメリカ合衆国アラスカ州に属する。また、この山も含めた一帯は、1979年からはユネスコ世界遺産に登録されており、1980年からはアラスカ州政府からランゲル・セントイライアス国立公園にも指定されている。

概要

ヤービス山は、おおよそ北緯62度01分、西経143度37分付近に位置していて、その山頂の現在の標高は4,091mである。ただし、ヤービス山には目立つ峰が2つ存在していて、それが狭い尾根でつながっているという形状をしていて、その南南東側の峰の標高が4091mであり、そこから北北西に約4kmの場所に標高3970mの峰が存在している。

ヤービス山はランゲル山地に属する山の1つであるが、ランゲル山地は、ほとんど全てが火山活動によって形成され、やはりこのヤービス山も火山活動の結果誕生した盾状火山である。しかし、最後の噴火の形跡は約100万年前のものであり、それ以後の噴火は起きていないものと考えられている。なお、この山の火成岩は主にデイサイトであり、確認されている中で最も古い火成岩は約170万年前のもの、最も新しい火成岩は約100万年前のものであることが、この山の噴火が100万年前を最後に起きていないという証拠とされている。

このようにヤービス山は、すでに噴火は起きておらず、また高緯度に位置する高山であるため気候も寒冷であり、現在のヤービス山は、その山頂部は万年雪(氷)で覆われており、山の北東側も、そのほとんどが雪と氷とで覆われている。また、同じく山の北東側には1500m以上の高さの崖が続いていて、凍り付いた滝なども見られる。

この他、この山の東側と西側には険しい岩肌の斜面が存在するが、これらは付近を北流するジャクシナ氷河(Jacksina Glacier)とカッパー氷河(Copper Glacier)によって浸食されたこと形成された圏谷である。

名称の由来

この山の「ヤービス(Jarvis)」という名称は、アメリカ合衆国の密輸監視を担っていた役所(United States Revenue Cutter Service)に所属していた、David H. Jarvisの姓を取ったものである。ただし、命名を行った人物は、アメリカ地質調査所に所属する地質学者であったF. C. Schraderであり、命名を行ったのは、1903年のことである。

参考文献

関連項目




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