モブツ・セセ・セコ湖とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > モブツ・セセ・セコ湖の意味・解説 

モブツセセセコ‐こ【モブツセセセコ湖】

読み方:もぶつせせせここ

Lac Mobutu Sese Seko》⇒アルバート湖


アルバート湖

(モブツ・セセ・セコ湖 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/06 16:13 UTC 版)

アルバート湖
(モブツ・セセ・セコ湖)
所在地 ウガンダ
 コンゴ民主共和国
位置 北緯1度41分0秒 東経30度55分0秒 / 北緯1.68333度 東経30.91667度 / 1.68333; 30.91667座標: 北緯1度41分0秒 東経30度55分0秒 / 北緯1.68333度 東経30.91667度 / 1.68333; 30.91667
面積 5,300 km2
最大水深 58 m
平均水深 25 m
貯水量 132 km3
水面の標高 615 m
湖沼型 アルカリ栄養湖
プロジェクト 地形
テンプレートを表示
アルバート湖周辺の地図

アルバート湖(アルバートこ、Lake Albert)またはモブツ・セセ・セコ湖(モブツ・セセ・セコこ、Lake Mobutu Sese Seko)は、ウガンダコンゴ民主共和国の間にあるアルベルト湖(Albertをローマ字読みしたもの)とも呼ばれる。大きさは約160km × 30km。深さは最大51m。世界第27位、アフリカで7番目の広さである。アルバートの名は、イギリスのヴィクトリア女王の夫、アルバート公に因み、モブツ・セセ・セコはコンゴ民主共和国の独立にあたり実権を掌握し、国名をザイールに変えた軍人・政治家の名前に因む。何れもイナゴ殺しの意味で東岸のニョロ人ムウィタンジゲニョロ語: Mwitanzige[1])、北岸のアルア人はウネク・ボニョアルル語: Unek Bonyo[1])と呼ぶ。

アルバート湖はナイル川の上流部に位置する。グレート・リフト・バレーの一部である。流入の大部分はヴィクトリアナイル川からであるが、エドワード湖からセムリキ川も流れ込んでいる[2]。湖の北からアルバートナイル川が流れだしている。2006年にヴィクトリアナイル川の河口付近の三角州を含むマーチソン・フォールズ国立公園一帯はラムサール条約登録地となった[3]

1864年にサミュエル・ベイカー英語版がヨーロッパ人で初めてこの湖を「発見」した。2006年に英国の石油関連企業(ヘリテージ・オイル社)がウガンダ側の湖岸で石油を発見、その後、大きな油田であることが確認された[4]。2011年に生産開始が期待される。湖の境界線で隣国のコンゴ民主共和国と係争中。

コンゴ側のイトゥリ州では、ヘマ族とレンドゥ族による民族対立が繰り返されている。過去には大規模な衝突(イトゥリ紛争)では数万人規模の死者が生じているため、集落への襲撃のうわさが立つたびに多数の地域住民がアルバート湖へ船で乗り出し一時避難する姿が見られる[5]

脚註

  1. ^ a b 田原範子「ウガンダ・アルバート湖畔の漁撈と生活 ─BMUの導入と石油発見の影響について─」『四天王寺大学紀要』第46号、2008年9月
  2. ^ 水野一晴『気候変動で読む地球史 限界地帯の自然と植生から』NHK出版、2016年、140頁。ISBN 978-4-14-091240-9 
  3. ^ Murchison Falls-Albert Delta Wetland System”. Ramsar Sites Information Service. 2019年10月21日閲覧。
  4. ^ ヘリテージ・オイル社の沿革(アフリカ成長企業・ジェトロホームページ)2013年6月11日閲覧
  5. ^ 【AFP記者コラム】ある場所からの報道”. AFP (2017年7月17日). 2018年7月18日閲覧。

外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「モブツ・セセ・セコ湖」の関連用語

モブツ・セセ・セコ湖のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



モブツ・セセ・セコ湖のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアルバート湖 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS